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06月15日-02号

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  1. 新宮市議会 2021-06-15
    06月15日-02号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年  6月 定例会          令和3年6月新宮市議会定例会会議録             第2日(令和3年6月15日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和3年6月15日 午前10時開議 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から---------------------------------------会議に付した事件 日程1 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(1)から(4)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               企画調整課長           下  基君               商工観光課長           峪中直樹君               総務部               部長               稗田 明君               総務課長             赤木博伯君               財政課長             小林広樹君               市民生活部               部長               西山和視君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        北畑直子君               新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長                                山下泰司君               次長兼健康長寿課長        中上清之君               子育て推進課長          梶田卓哉君               保健センター長          福本良英君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               管理課長             岩上賢志君               農林水産課長農業委員会事務局長 下路 拓君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               水道事業所               業務課長             佐藤尚久君               工務課長             中西廣幸君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               尾崎正幸君               文化振興課長           栗林圭一君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第2日(令和3年6月15日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(久保智敬君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は13名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。 本日、松本議員より通院のため遅刻の届出がありましたので報告いたします。--------------------------------------- △日程1 一般質問 ○議長(久保智敬君)  日程に入ります。 日程1、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表により、その番号順に従い順次発言を許可いたします。 当局の答弁は、備付けのマイクを通して明快に答弁願います。 この際、お諮りいたします。 今期定例会の一般質問は、議会運営の都合上、会議規則第54条の2の規定に基づき、あらかじめ発言時間の制限を答弁を含め1人90分にいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  御異議なしと認めます。 よって、今期定例会の一般質問の発言時間の制限を1人90分とすることに決定いたしました。 それでは、一般質問を行います。--------------------------------------- △松畑玄君 ○議長(久保智敬君)  3番、松畑議員。 ◆3番(松畑玄君) (質問席) 皆さんおはようございます。 今回の一般質問、サスティナブルというテーマで質問したいと思うんですけれども、最近、至るところで使われている言葉で、サステイン、持続するとエイブル、できるという言葉でできておりまして、「持続可能な」とか「ずっと続けていける」という意味であります。 世界の人たちが共通の目標として取り組み始めているこのサスティナブルな社会の実現、代表的な取組が、2015年国連が採択したSDGsであり、これは地球の環境を壊さず、資源も使い切らず、未来世代に美しい地球を、平和に豊かにずっと生活し続けていける社会を目指すというものであります。市長、このサスティナブルな社会についての考え方について少しお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  これから全世界共通で大変大切な取組だというふうに考えます。 ◆3番(松畑玄君)  持続可能な社会、言葉だけ見るとぴんとこないんですが、なぜか至るところで使われておりまして、自分なりに解釈してみますと、持続可能にするためには何が必要なのか。環境問題、資源問題、平和、貧困、全ての諸問題において、他を思う気持ちであるということを私なりには結論に達したわけなんですが、経済的な豊かさだけではなく心の豊かさも求めていきなさいという世界的に発せられたメッセージだと思っております。 経済的には、大量供給、量的な供給するというよりも必要量の供給への転換の時期であるということが言えると思います。自分の中のサスティナブル、持続可能なという基本的な考え方を言わせていただいたところで、一般質問をさせていただきたいと思います。 今日は3点、持続可能なまちづくり、子育て、高田小水力発電所について、この3点をさせていただきたいと思います。 まず1点目、持続可能なまちづくりということで、都市計画道路について。 まちづくりの基本は道路、今回、新宮紀宝道路開通に向け、都市計画道路千穂王子ヶ浜線が整備されるということで、新宮市にとっては本当にありがたいことです。事業の概要、そして今後のスケジュールなどをお聞かせください。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  この路線は都市計画道路に位置づけられていることから、市町村が施工することとなっておりますが、和歌山県と都市計画道路の整備における役割分担について協議を行い、結果、和歌山県で整備していただくことになっております。 事業の概要ですが、国道42号、裁判所前交差点から市役所下交差点までの延長約500メーター、幅員16メーターで、総事業費は約18億円と伺っております。 今後の予定につきましては、和歌山県に確認しましたところ、現在、詳細設計、用地測量を実施しており、その後、建物等調査、用地交渉に着手、完成予定年度は令和7年度を予定しているとのことでございます。 ◆3番(松畑玄君)  完成が令和7年度ということですね。分かりました。 先日ある地方紙の記事に、新宮市は都市計画法に基づく都市施設の一つ、都市計画道路、これについて計画の見直しを行ってきたが、このうち下本町下田線の計画変更に伴う説明会を21日の夜、市役所別館で開いたと。 7月中旬に計画案の縦覧期間を設けて市民の意見を募り、8月には都市計画審議会を開く予定ということなのですが、質疑応答の中で参加者から、道路の拡幅は両側で行うのが普通で、片側だけを拡幅するのは納得いかないと、土地所有者の意見をもう少し聞いてから計画を立てるべきだとか、実効性のない計画であれば撤回してほしい等の不満の声が上がったということが掲載されておりまして、この不満の声の中から、道路の拡幅は両側で行うのが普通であるという、これどうなのかと。私、いろいろ職員、そして職員OBとかほかの自治体の公務員等にも聞いたんですが、答え皆さん様々でありまして、私の個人的な感情では、道路の真ん中から両側に拡幅したほうが公平なのではないかと、本当に住民同士も納得するんではないかというところを感じるんですが、これはいかがでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  線形を決定するに当たりまして、片側拡幅、両側拡幅にするといった明確な基準はございません。 道路線形は、一般的に地形状況や交通の安全性と円滑性、連絡する道路との取り合わせなどを検討し、またコントロールポイントとなる指定文化財、寺社仏閣、鉄道、河川との交差など、施工上、支障となり得る物件等が存在する場合は、それらを回避し道路線形を決定することになりますので、拡幅の方法につきましては、その時々の条件に合わせて対応するということになります。 計画する現道が直線に近いほど両側均等に拡幅しやすくはなりますが、現道にカーブがある場合などは、走行性等からできるだけ真っすぐ通そうとした場合に、場合によっては片側によった線形の拡幅となってしまいます。 ◆3番(松畑玄君)  この記事の影響なのか、都市計画道路千穂王子ヶ浜線の地域住民の方から複数の意見いただいたわけなんですね。もう本当に道の真ん中で拡幅すべきではないか。確かに片側の人がたくさん取られて、もう片側は少しだけとか、そして住民の中には買収されたい人、されたくない人、様々なのですが、この道路の基準がないと先ほど言っていたんですけれども、それでもいろいろな自由というか、仏閣や川やというようなことを言っていたんですけれども、これ決定するときはどのようになったかということを、この計画道路の計画決定の経過とその真ん中から拡幅しなかった要因というのをちょっとお聞かせください。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  この都市計画道路の計画につきましては、昭和17年に起点堀地から、終点下熊野までの区間、延長1,900メートル、幅員11メートルで、国が都市計画決定をしてございます。 また、昭和36年には近自の紀勢線の開通や森林開発、電源開発等により、水路交通が陸路交通に形態が一変したことで市内交通は麻痺状態になったことから、道路網の見直しを行い、本区間の幅員を11メーターから16メーターに変更しています。 線形につきましては、国道42号から駅方面に入ったところはある程度両側にかかっておりますが、そこから現道は右側に若干曲がっておりますので、道路を真っすぐ通そうとした結果、右側がかかる割合が少なくなっており、先ほどの現道拡幅の中で申し上げた交通の安全性と円滑性を考慮した結果、現在の線形になったと考えてございます。 ◆3番(松畑玄君)  この路線、過去に数回、都市計画決定の告示を行っていますが、このときの内容などをもう一度ちょっとお聞かせください。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  先ほど申し上げましたけれども、本路線につきましては、昭和17年に計画決定し、昭和36年には先ほど申し上げたとおり、本区間の幅員を11メーターから16メーターに変更しています。 その後は、本区間に係る線形や幅員についての変更は行っていなく…… ◆3番(松畑玄君)  分かりました。何回も聞いてすみません、最後。 結局は、もうその昭和36年にしたきり触っていないという、計画決定してから、名前だけとかの変更だけだったということですね。
    都市建設課長(木村雅洋君)  この区間につきましてはそのとおりでございます。 ◆3番(松畑玄君)  何度も聞いてすみませんでした。 またそして、住民のほうから、新宮紀宝道路の開通が令和6年秋ということなんですけれども、先ほど令和7年に予定されるということやったんですね。間に合うのかとかいろいろ意見もいただいて、ほかに手続を踏まずに無断で道路線形を変更したんではないかとか意見もいただいたわけなんですね。ほかにはその沿道に住み続けたいが、残地が狭小であるため、家が建てられないという、このような意見もいただいたわけですが、それはどのように対応していくお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  手続を踏まず無断で道路線形を変更していないかということにつきましては、道路線形等の変更を行う場合は、都市計画法に基づく手続が必要であるため、無断で線形を変更することはありません。この区間につきましても、そのようなことはございません。 沿道に住み続けたいが、残地が狭小で家が建てられないという方の意見に関しましては、地権者の方々の御希望、御要望などに関しましてはできる限り御相談に乗り、事業を進めてまいりたいと考えてございます。 ◆3番(松畑玄君)  自分としたら、せっかく18億円というお金を投じていただいて市の道路網が整備されるって本当ありがたいことなんですね。いろいろ不満は出るにしても、私も本当に丁寧な対応、親切な対応というのを住民に対してやっていただきたいと思います。 今回、持続可能なまちづくりの質問、この趣旨は市民に寄り添った市政運営、丁寧な対応をしていただきたい、これの一言に尽きるんです。冒頭で申し上げたように、持続可能な社会、他を思う気持ちであったり、人を思う気持ち、市民を思う気持ちであります。この道路というのは本当にまちづくりの基礎となるものでありまして、今の段階で住民同士の不和や市役所への不信感、これを生んでしまったら、今後のまちづくりに影響が出てくると思うんですね。100%住民を納得させることはできないであろうが、納得してもらえる100%の努力というのはやるべきだと思うんですね。今後何かあったとしても、本当に丁寧な対応をお願いしたいと思います。市政は市民のために、この政治信条の市長、これいかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  道路の拡幅には用地の取得が必要不可欠であります。議員御質問の路線においては、県に事業をやっていただくわけでありますが、市としてもしっかりと連携して、その沿線の住民の方々の理解が得られるように真摯に取り組んでまいりたいというふうに思います。 ◆3番(松畑玄君)  分かりました。ありがとうございます。 それでは、2項目め、持続可能な子育てについて質問したいと思います。 持続可能な社会の実現の最優先課題というのは、やはり未来世代、子供たちの存在であると思うんです。子供たちは本当にまちの活気であり希望であり、そして本当に未来そのものであると言えます。 6月4日のニュースの記事から、一人の女性が産む子供の数の指標となる出生率が、去年1.34となって5年連続前の年を下回ったというのが、厚生労働省の調査で分かりました。 また、去年1年間に生まれた子供の数、出生数は前の年より2万4,407人減って84万832人で、統計を取り始めて以降、最も少なくなっております。厚生労働省は、今後の動向を注視する必要があるとしています。この記事について、市長、どのように思われますか、感想をお聞かせください。 ◎市長(田岡実千年君)  もうずっと前からこの少子高齢化、人口減少の課題は大変大きなものだというふうに受け止めておりまして、今議員おっしゃったように、この出生率も低下傾向にあるわけでありまして、そういったところ、安心して出産できて、子育てできてというまちづくりが本当に大変必要なことになっておりまして、数年前からまち・ひと・しごとの総合戦略を策定して、幾つかポイントを絞って取り組んでいるわけでありますが、なかなか一朝一夕には結果が出ておりません。 引き続き、このことをしっかりと取り組まなければならないというふうに思っております。 ◆3番(松畑玄君)  担当課にお聞きします。 新宮市の出生数の状況はどのようになっているのか。できれば過去10年の推移と、今後の今年度の想定、そして和歌山県の出生率が1.49ということなのですが、新宮市においてはこの値より高いのか低いのか、併せてお聞かせください。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  過去10年間の新宮市の出生数でございますが、10年前の平成23年度で242人、以降、順番に申しますと、平成24年度で216人、25年度で240人、26年度227人、27年度208人、28年度194人、29年度207人、30年度166人、令和元年度172人、昨年令和2年度で147人、減少傾向にあると考えられます。 今年度の想定といたしましては、保健センターに妊婦届に見えた方の人数を基にした見込みでございますが、約170人程度と予測してございます。昨年度は落ち込みが大きくなってございますが、一昨年並みには回復するのではないかという状況でございます。 また、出生率でございますが、和歌山県の1.49という数値は、合計特殊出生率でございまして、今回、子育て推進課で算出した新宮市の参考値では1.58と県を上回る数値でございました。 ◆3番(松畑玄君)  ありがとうございます。 この10年前は242人ということで、そして昨年度生まれた数が147人。10年で95人減少しているわけなんです。本当に私、すごいこのままいったらまずいんじゃないかなと思っているんですけれども、市長どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほども申し上げましたが、この出生率の減少、率といいますか、出生人数の減少、大変危惧しているところでございます。 ◆3番(松畑玄君)  本当に10年で95人減ってしまういうたら、もう本当にすごいみんながまずいんじゃないかと、意識持たなきゃ駄目なんじゃないかなとは思うんですね。本当に今の問題じゃないと、自分の問題ではないという認識はやめていかなあかんのかなと、もう既に問題って始まっているんじゃないかという、そういう意識を持ってもらいたいと思います。 これ確実に想定される問題として、昨年度生まれた子供が147人ということで、6年後には、小学校入学するわけですね。教育委員会では、10年前に比べて95人減って、去年度生まれた子供たち147人が小学校へ上がるとなったらどういうふうなもんを想定しているのか、お聞かせください。 ◎教育長(速水盛康君)  教育委員会では毎年、前年度の出生数を基にして、児童生徒数の推計を行っております。議員御指摘のように、小学校に上がるときですか、147名が上がるときの状況は、市内と三輪崎地域の多い学校では400名弱、少ない学校で300名少しになっています。高田と熊野川地域については小規模の現状であります。 そういう現状でありますから、我々もしっかりと今後とも出生数の状況を注視しながら、そして今後とも児童生徒数の推計を行いながら、適正規模化についてしっかりとしたしかるべきときに議論ができるように環境を整えていきたいと考えてございます。 ◆3番(松畑玄君)  これ例えば10年で95人減ったわけなんですね。さらに10年後、またそれだけ減ってきたらもう学校の数というのも本当考えていかなあかんし、今からもう本当に、今からの今の問題じゃないかなとは思うんですね。そのとき来てからじゃ、すごい何もできないような状態になっていくと思うんです。 私もどうにか子供を増やしてほしいと、子供は本当にまちの活気のバロメーターみたいなところもありますんで、どうにか施策を打って子供を増やしたいという思いなんです。今までの私の経験、私自身も今、一番上の子が16歳で一番下は2歳、子育てしている父親でありまして、この10年前に比べて本当に市、県、国のおかげで、もう子育ての環境というのはすごく手厚くなったと感じておるわけなんです。この最近の主な子育て、厚くなった子育て施策についてちょっと担当課、お願いします。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  主なものを御紹介させていただきます。 まず、保険診療による医療費の自己負担分を助成する事業といたしまして、子ども医療費がございます。従前は、満3歳の月末までの乳幼児のみを対象としておりましたが、平成18年以降、段階的に対象年齢、対象範囲を拡充し、現在は小中学生の入院・通院を対象として医療費の助成を行ってございます。 次に、保育料の無償化でございますが、従前は就学前の第3子以降のみが対象となっておりましたが、平成28年以降、県や国の制度改正により順次無償化の対象が拡充され、現在、無償化されていないのは、第1子で3歳未満児の場合、または第2子で3歳未満児かつ所得制限にかかる場合のみとなっており、あとは全員無償化されているという状況でございます。 また、令和2年1月に開設した子育て世代包括支援センターでは、妊娠期から子育て期にわたるまで切れ目のない支援を提供する体制を構築することを目的としまして、安心して出産を迎え楽しく子育てができるよう、様々な悩みや質問、御相談に対応してございます。 御紹介させていただきました主な事業以外にも、放課後児童健全育成事業や高田、熊野川地区では子どもの居場所づくり事業を実施してございます。新宮市に住めば安心して子育てができると思っていただけるよう、引き続き環境整備に努めてまいりたいと考えております。 ◆3番(松畑玄君)  今改めて聞いていて、もう皆さん感じられていると思うんですけれども、本当に手厚くなったと、もう本当に昔と比べて全然違うと思うわけなんですけれども、だけど出生数というのはどんどん減っていっているわけなんですね。これ本当に助かることなんですけれども、子供が、出生数が増えるという部分では効果がちょっと薄かったのかなという、これを本当に人口減少だとか、景気が悪いからだというだけにしていいのかというところなんですね。そこら辺については、市長、どのように考えておられますか。 ◎市長(田岡実千年君)  この出生率の減少というのはもう全国的な傾向でありまして、どちらかというと新宮市はまだ全国平均より出生率は高いというふうに、そういう結果も出ております。それは、今梶田課長から申し上げたような施策も効果が少しは出てきているのかなと思いますが、まだまだやはり人口減少を止めるには、出生率2.07が必要だというふうに言われておりますので、やはりそこを目標に、出産から子育てまで切れ目のない支援を引き続きしっかりとやっていきたいというふうに思っております。 ◆3番(松畑玄君)  その率が全国より新宮市はまだいいほうだということは、それはもう絶対自分の今の問題ではないという認識なんですね。先ほども申し上げたように、10年で95人の出生が減っているということに対して、だから、手厚くなっていても減っているわけなんですね。それは確かに2.07目指すって、じゃ、どうするんですかというところなんですね。 市長、今の認識として持ってほしいんです、今の問題としての。平均より率がいいからいいんだではなく、そこは本当に市長、私はそこを変えてほしいという思いでやっているわけなんです。この少子化対策というのは、国がやってくれるだろうとか、誰かがやってくれるだろうとか、現在の問題、自分の問題ではないという感覚では、本当は駄目だと思うんです。20年、30年この新宮市を、ほんじゃもう誰が支えていくのか。もう今から問題は始まっているということなんですね。本当にもう今の施策ありがたいんですけれども、別に新宮市独自の子供たちが増えるような施策に切り替えるべきなんじゃないか、切り替えるというか足してほしいわけなんですね。それについては、市長、どうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  議員おっしゃるとおり、国・県の施策に加えて、新宮市独自の先ほども言いましたが、出産してまた子育てする、そういったずっともう出産してから切れ目のない支援をしっかりと独自の取組をやっていきたいと思っております。 今実際、保健センター子育て推進課が共に、子育て広場はっぴぃというふうに名づけて、毎日のようにいろんな催物もやっているところでありまして、そういった地道な取組も、安心して子育てできることにつながってまいると思いますので、そういう細かいところもしっかりとやっていきたいというふうに思っております。 ◆3番(松畑玄君)  そしたら今のままで大丈夫だということでよろしいですか。 私も先ほどちょっとサスティナブルな考えの中で言わせてもらったんですけれども、量的な供給より、必要量に応じた供給ということを申し上げまして、本当に量的な供給というものにはすごい限界があると思うんですね。 ちょっと1個、出生率をV字回復させた大胆な政策というか、隣国のロシアのマテリンスキー・キャピタルという母親資本という制度なんですけれども、簡単に言いますと子供を2人出産すると平均年収の倍ぐらいの寄附がもらえるという制度で、もちろんその寄附の使い道というのはいろいろ限定されているわけですけれども、本当に注目したのは、その出生率の回復具合ですね。1999年、出生率が1.16でしたが、この導入、マテリンスキー・キャピタルの導入によって、2012年1.69、2013年1.71、2014年1.75、2015年1.75と上昇していくわけなんですね。死亡率の低下も手伝って人口が自然増加に転じたということなんです。だけど、今のロシアの現状どうかといったら、また少子化に悩む国になりつつあるわけなんですね。 自分が申し上げたいのは、本当に量的な一定量というか、一律的な量的な政策では続かないということなんです。これをずっとやっているからいいんだと、切れ目なくやるからいいんだと、量的な供給じゃもう対応し切れないんじゃないかということなんですね。ほんじゃ、どうすべきかということなんです。 本当に必要量供給という、先ほど言わせていただいたんですけれども、いかに多様化しているニーズに対応できるかという施策をしっかり組み込んでいかないと、子供の数は増えないんじゃないかなと思うんです。実際、いろいろ本当にニーズって多様化していまして、もう学校とかで見ても、教育長、大分やっぱりいろいろな、いかにそこに対応できるかというところが、本当に学校の価値というか。実際、この子育てについてもそうだと思うんですね。いかに本当に多様性に対応できるか、いろいろなというところが、多分子育てしやすい、安心して子育てできるという環境なんだと思うんですね。それについてはどうでしょうか、市長。 ◎副市長(向井雅男君)  男女の生き方であったりとか家族の形がいろいろ、議員御指摘のとおり多様化する社会になってきております。そういった中で、少子化の原因が多くは新婚層の雇用の安定であったり、例えば育児環境の整備の不足であったりというようなことが主に言われております。 そんな中で、やはりこれらの問題に極めて重要問題として取り組んでいくというところから、人口ビジョンの中で進めてきたんですが、先ほど課長からもあったとおり、平成30年ですか、これまでずっと200から250人の中で推移してきた出生人数が100台に落ち込んでいったと、それがもう3年も続いている中で、やはりちょうど平成28年に人口ビジョンをつくったときのアンケートの中で、その思いと実際に育てる子供の数が違うということも分かっておりますので、早い段階でこの子育て世帯のニーズをまた掘り起こしながら、今後も優先的な対応として引き続き進める必要はあるかというふうに思います。 ◆3番(松畑玄君)  いかに対応できるかというところが、本当にここ大事になってくると思うんですね。そこにはいろいろ予算も伴うことなんで、本当に計画的にやっていかなければならないんですけれども、ここでちょっと一つ提案させていただきたいと思います。 私、子育てに積極的なまちになってほしいという思いで、未来世代基金の創設というのを提案したいと思います。これどういうものかというと、今、新宮市のやっている事業を見直して、もう本当に節約、改善を行って、節約した部分、そして収入を得ている部分、それの一部をとか、ふるさと納税を活用して、それをしっかり積み立ててあげて、新宮市独自の子育て、少子化対策に使える自由度の高い基金を創設してほしいということなんです。 そして、この基金の使い方と額をしっかり見える化することによって、現状の課題やニーズ、多様性に対応できる安心して子育てできる環境を整える。こういうことをやっていただきたいんですけれども、市長、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  そういった未来世代基金を創るということは、大変いいことだというふうに思います。 例えば子育て支援で、自治体によっては出産したときの祝い金を出している自治体もあるわけでありますが、そういったところの効果も情報収集をさせていただいて、どのような効果があるのか。また、新宮で導入すべきかどうか、そういったところもまた考えてまいりたいというふうに思います。 ◆3番(松畑玄君)  市長、僕が言っていることが全く伝わっていないですね。一律的とかその量的なもう施策じゃ駄目なんじゃないかということを言っているんですよ。ニーズに対応できるような、那智勝浦町とかもやっていますけれども、その出産祝い金、新聞に載っていましたけれども、そういうのだけでは子供は増えない、そこを手厚くずっとしていっても子供増えていないじゃないですか。だから、そこをちょっと視点変えて、今の時代やっぱりいろいろなニーズに対応できる柔軟な予算をつくっていただいて、みんなで考えて、いろいろな子育てに取り組んでいただけないかという要望なんです。いろいろやってくれるのはありがたいんですけれども、結局そこへお金つぎ込んでも増えていないわけなんですよ。そこをちょっと、それはもちろんありがたいことなんですよ。ありがたいことなんですけれども、ちょっと視点変えて、必要量、そのニーズに合うた量にサービスを提供していくというふうに切り替えませんか、そういう部分も必要じゃないんですかということを今回提案させてもらっているんですね。それをするためにそういう未来世代基金とかいうものをつくって、市が節約できる部分、そして収入を得ている部分とか、一部をどんどん積み立てていってやっていけないかという提案なんですね。教育長、どうでしょうか、こういうのって。 ◎教育長(速水盛康君)  考え方としては、私はすばらしいと思います。学校でいいますと個に応じた子供たちの施策、教育行政を行っていくと。市全般の行政においても、そのような施策というのは、当然あってもよい施策ではないかと思います。特に学校の中においては、多様性ということが言われていまして、10年前と随分と状況が変わってきました。いじめ、不登校の問題についても、そのような個の対応をしていくということが出てきましたので、若干の強弱をつけていくという今は保護者の皆さんも望んでいらっしゃるというふうに考えております。 ◆3番(松畑玄君)  本当になかなか市長には伝わらなかったようで。とにかく持続可能な子育て、これ皆さんで知恵を絞ってやっていただきたいということをお願いして、この項を終わります。 それでは、最後の項、持続可能な高田小水力発電所について質問いたします。 まず、市長、環境への取組に対する意識、そこについて少しお聞かせください。市長の思う環境への取組というか。 ◎市長(田岡実千年君)  冒頭の質問と少し重なりますが、その国連が持続可能な開発目標のSDGsという考え方を提唱されたわけでありますが、その中で、やはりこの地域の資源を生かして、それを最大限活用して、持続可能な社会をつくっていくということもこれから必要なのかなということだと思います。 ◆3番(松畑玄君)  私、もう環境への取組は地方創生、そして地域価値の向上、これのきっかけになると思っておりまして、新宮市は高田地区、熊野川地区、これらが大きな役割を担ってくれると確信しております。 先日、高田の小水力発電所の概要と省エネ電力有効活用についてということで住民懇談会があったわけですが、私、前々からこの高田の小水力発電所にすごい興味がありまして参加させていただきました。 SDGsが求められる今の時代に、これを生かさないのは非常にもったいないと、むしろ生かさないということ自体がもう損害ではないかと感じております。この高田小水力発電所の概要と地域への取組、そしてこれらについて当局より説明お願いします。そして、できれば平成28年度新エネ大賞において資源エネルギー長官賞を受賞した同じ県内で有田川町のよく似た事例ありますんで、それの事例も併せて紹介していただければありがたいです。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  当該施設は国の補助事業を活用し、中山間事業の一環として平成8年に事業着手、平成11年2月に完成いたしました。当初の目的として、高田グリーンランドへの電力の供給や余剰電力の農業への利用活用を計画しておりましたが、法改正や技術的な問題からそれらを断念し、全ての発電を売電してきました。平成24年からはFIT制度の導入により利潤性の高い売電が実現しましたが、事業開始から20年が経過し、令和元年にはFIT法の認定期間が満了となったため、売電単価が31円から8円に減額となり、現在に至っております。 売電収益を一般財源として中山間地域事業等に充てており、施設の維持管理に係る地元雇用の創出ほか教育の一環として貢献しております。 次に、有田川町町営の二川小水力発電について紹介させていただきます。 こちらの発電所は、既設の県営二川ダムの維持放流水を利用した小水力発電で、平成28年2月に完成したものです。県下ではこうした仕様のものはなく、全国にも珍しい設備として、最大出力199キロワット、有効落差35.4メートルで、総事業費は2億8,600万円となります。有田川エコプロジェクトとして町営の小水力発電所導入を目指して推進するとともに、特に大きな課題となった建設に対しての持分負担額に関する見直しを県と5年に及ぶ協議の末、着工に至り、7年越しの町営の発電所が実現できたことについて、先行事例として高く評価されたと伺っております。 以上です。 ◆3番(松畑玄君)  これ本当に同じ県内でもすごい頑張っているというか、やってくれているところあるわけなんですけれども、このFIT制度、これについてもちろん存じ上げていると思うんですけれども、これ大変有利な制度でございまして積極的に活用していただいて、利益率の高いシステムにつくり替えていただきたい。例えば、現在、高田の小水力発電所282キロワットの規模なんです。それ200キロワット未満にして、これを新設した場合に、現在の1キロワット当たり8円の売電単価が34円になって、昨年度の売上ベースで想定すると20年で9億円以上の収益が見込めるわけなんです。さらなる地元還元、農林水産業振興、そして子育て、教育等に寄与できる資金に充てられるんじゃないかと思うんです。 そして、これ本当に今やらな多分もうFIT制度って終わってしまうので、やっていだきたいんですけれども、単刀直入に聞いて、市長、どうしますか、この高田の小水力発電所。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど担当から説明あったように、平成11年からこの発電所を運用開始しておりまして、まだ20年少ししかたっていない状況であります。発電所も大変しっかり順調に稼働しておりますので、FIT制度を得るために、この発電所を造り替えるというのは非常にもったいないなというふうに私は思ってございます。 ◆3番(松畑玄君)  じゃ、今のままで、既存のままで、さっきもちょっと申し上げたように8円なんですね、今1キロワット当たり。最大8円で大体1,000万円ぐらいあったんですか、去年度の決算ベースで、20年たって2億円なんですね。それが一番最大9億円以上にまでなるというても、そこにはやっぱり最初のイニシャルコストというか、設備に係る費用、ランニングコストって要ってくるわけなんですけれども、それでもやっぱり8円のままで市長はやるということですね。 ◎市長(田岡実千年君)  今の設備で、売電価格8円でも年間数百万円の黒字が計上されておりますので、私はこのままでいきたいというふうに思っております。 ◆3番(松畑玄君)  そうですか。本当にもったいないなというのが私の感覚でございまして、この新宮市の地域の特性を生かした再エネ事業を本当やったら高田地区だけ、もうそこだけではなく熊野川地区でも発電できる可能性のある場所ってあるわけですね。これ国が地域循環共生圏、これを構築しなさいというか、しなさいじゃないですね、してはいかがかというようなことにもう切り替えてきたわけなんですね、政策として。その環境によっていろいろな地域おこしというのをやっていこうと、促進していきなさいということなんです。 この地域循環共生圏というのは、各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限に活用しながら、自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し合う、支え合うことによって、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方で、農山漁村も都市もこれ生かして、地域の活力を最大限に発揮する構想であるというものなんですね。 その創造によってSDGsの実現、持続可能な地域づくりを通じて、環境で地域を元気にしていくとともに、持続可能な循環共生型の社会を構築するというもんなんですね。そこには、ほんじゃ、市長はもう全く積極的ではないということですね。 ◎副市長(向井雅男君)  実は、この小水力発電なんですが、平成24年にFIT制度のほうに乗れるというところで、そのときの料金が、買取りが29円まで上がった経過がございます。一応そのFIT制度が平成31年5月末までだということで、FIT制度が終わった状況で一旦買取り価格が5円60銭に変わりました。ここから、やはりFIT制度にもう一回申請すべきだろうと、そういった今、議員御指摘の単価の買取りの観点からですね。ただ、既存の施設をそのまま継続でするということでFIT制度が認められなくて、全部の施設を更新しなければ新しいFIT制度に乗れないという状況が出てまいりました。 ということになれば、総額3億円少しの金額が要りますのでという協議をしている間に、さらに料金が見直しされて、現在8円になっております。そういったことを加味しながら今後の状況を考えているんですが、ただオーバーホールをすれば何とか今の状況で継続できますので、そうすれば8円のままでいきますと3億円何がしをかけて新しいFIT制度にするよりも、今後の経費を考えれば、費用対効果の面では上なのかなと。 ただ、今後もFIT制度の状況が変わるかも分かりませんので、その際には引き続き検討していくということで今現状に至っていると、市長の答弁があったとおりの状況で今は進んでいるというところでございます。 ◆3番(松畑玄君)  費用対効果が上ということなんで、ほいじゃ、ちょっと整理していきましょう。8円のまま年間1,000万円売ったとして20年間続けた場合2億円です。オーバーホールに幾らかかるんでしたか、大体4,000万円でしたか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  おおむね4,000万円。 ◆3番(松畑玄君)  4,000万円いく。年間の維持費というのは大体500万円ぐらいですか。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  約500万円かかります。 ◆3番(松畑玄君)  500万円、ほんじゃ20年間で1億円で、今のままで、もうざっくりとした計算ですよ。大体20年間で6,000万円の利益が、まあまあ、あんまりお金の話はしたくないんですけれども、費用対効果が上だって言われたんで、6,000万円ぐらいの大体20年間で利益出るわけなんですね。じゃ、今の最大34円の200キロワット未満にして新設した場合3億5,000万円かかったとして計算しますよ。大体どうでしょうか、20年間で9億円以上の売電価格になるわけなんです、34円で計算した場合。 それで、設備の3億5,000万円、ほんでオーバーホールの4,000万円を引いたとして4億円、年間の維持費500万円の20年間で1億円として考えた場合、大体ざっくりしても4億円残るんですよ。どっちが費用対効果がええかといって一目瞭然ですよね。20年間で6,000万円もうけるのと、ほんで20年間でお金かかっても4億円もうけるのとやとどっちが費用対効果はいいですか。 ◎副市長(向井雅男君)  すみません、僕が3億3,000万円ぐらい要るというのは、今の282キロワットをそのまま新設したということです。今、松畑議員がおっしゃっている200キロワットということになれば、僕、今ちょっとその辺の知識と、今の状態が物理的にその羽根が多分200になると相当小さくなりますので、導水管や羽根の状況がどういった形で変えられるのか。その3億3,000万円の同施設で経費が賄えるのかどうかも含めてちょっと今分かりませんので、お答えできませんので、その辺は松畑議員がおっしゃっていることについて、今答えを持ち合わせておりません。 ◆3番(松畑玄君)  すみません、違うんですよ。分からない、分からないって、もうその費用対効果がどっちええかといったら8円のほうがええと言うから、いや、そうじゃないですよと282キロワットをあれするより、200キロワットにして売電効率のいい発電数でやっていくほうが費用対効果としてはええんじゃないんかということ、分かりません、分かりませんじゃなく、言われたことに対して、僕は返しているだけなんですね。このまま続けていくより一番いいところで、一番いい規模で売電していくほうがいいんじゃないかということを言うてるわけなんです。 だけど、そうやって市長、副市長が、今のままのほうが費用対効果がいいと言うんやったら、それもうしようがないですよ。僕は、提案としてこうやってやったほうがいいんじゃないかといって、もうそこで利益を生むことによって地域へ還元いかにしていくかということがこれからの課題じゃないかという提案なわけなんです。 ◎副市長(向井雅男君)  私が答弁させていただいているのは、今、議員御指摘の200キロワットにすると、新設するというのが少し私、事業費が分かりませんので、その辺の効果は今答弁できません。ただ、今の282キロワットをそのまましたときに、8円の状況でいけば費用対効果というか、管理費等云々も含めた中で、今のままでしばらくは使う中で、FIT制度を今後どうしていくかということを検討続けるほうがいいのではないかというところを答弁させていただいたところです。 ◆3番(松畑玄君)  副市長、282キロワットが200キロワットになったら、当然イニシャルコストもランニングコストも下がるわけなんですよね、容量小さくなるわけですから。だから、そういうほうが費用対効果ええんじゃないかということなんですね。当然やっぱりその分大きい設備じゃなく小さい設備で対応できるんやったら、売電していくに当たって、それも価格帯もその200キロワット未満やったら売電価格いいわけですから、そういうふうに費用対効果のいいほうへ、それをいかに地域へ還元していくか、いろいろもう子育てとか、教育とか、農林水産業の振興に使ったりとかして、そういう予算もそうやって生んでいったらどうなという実際この提案なわけなんです。 だけど、もう本当にあまりこのままでいいんだという意識でおられるんであれば、しようがないわけなんですけれども、本当に国ってやっぱり今そういう循環共生圏というのをしっかり構築したらいろいろ地域を支援してくよというメニュー、ほんでこれからどんどん出てくると思うんです。だから、そこのためには我々何せなあかんかといったら、しっかり計画立てることだと思うんですよ。 市長に、そこがないというんであれば、しようがないんですけれども、天理市の計画なんかちょっと紹介させていただきましたら、天理市は本当にもう天理大学とか天理教、そしてならコープ、シャープ、地元金融機関、観光協会等の各種団体と本当に関わってこの循環共生圏をつくろうとしているわけなんですね。それどういうもんかといったら、一個もう地元の企業体、民間の企業が地域電力の会社を立ち上げて、それを中心に再生可能エネルギー、これを集約管理して、いかに地域に還元していくかということを計画しているわけなんですね。 電力を供給する側として、行政の避難所とか、防災拠点、あれに太陽光を導入して、ふだんはそういう電力会社へ売って、非常時にもう本当に緊急用の電源として使えるように整備していこうとか、そして廃棄物処理施設、焼却場、あれごみの発電、これを導入してこれをどんどんそういう地域へ還元していこうと、電力としていうことを考えていたり、もちろんこの山間部では小水力、小型の木質バイオマス、小さい形の木質バイオマスとかも積極的にやっていったりとかして、計画したりしているわけなんですよ。 農地にもソーラーシェアリングといってビニールハウスの上へ太陽光の発電の設備設けて、そういうところからも電源取って、それを地域で使っていくという。天理市が面白いなと思ったのが、ふるさと納税の返礼品として、他地域への電力供給、ふるさと納税の返礼品なんですよ、電力が。それでまたふるさと納税されたお金で、新たに再エネの電源を増設していこうという計画を立てているわけなんですね。本当に循環して地域で回していこうという計画を立てている。もう本当にこの地域循環共生圏のモデルのような計画なんですね。 これつくるためにはやっぱりこの高田とか、この今ある発電施設をいかに効率よく運用していくか。そして、新たな可能性のあるところに対していかに投資していくかということが大事だと思うんですね。市長、それでもまだ8円のほうがいいですか。 ◎市長(田岡実千年君)  その話はちょっと置いといて、今の議員が今の発電所をやり替えるほうがいいという御提案なんですけれども、そこはやはりまだまだきれいで、中の機械もしっかりと稼働しているところを壊してしまうというのは、非常に環境の破壊にもつながりかねないと思いますので、それは私はやめたい、今の設備を引き続き使えるまで使っていただきたいということを先ほど申し上げたわけでありまして、ただ議員が御提言いただいているように、やはり自治体も歳入の確保という観点からは、そういった交付金等だけではなくて、自前で稼ぐということもやはりこれからやっていくべきだというふうに思ってございます。 ◆3番(松畑玄君)  市長、その使えるのに使うことが環境にいかに、例えばエアコンですよね。すごい古いエアコン使うのと今のエアコン、新しい省エネのエアコン使うのと、ほいじゃどっちが環境に優しいかということなんです。どれだけ発電効率、今の効率にするほうが絶対環境には優しいんですよ。今の技術でやっていくほうが。 だから、絶対ずれていると思います、考え方が。やっぱり今後この地域循環共生圏つくっていくんだというんであれば、本当に再生可能エネルギーってすごい大事なんです。それをいかに効率よくやっていくかということがすごい大事なんです。 その中で、高田のこの小水力の発電所ってそれの足がかりになるわけなんですね、きっかけになるわけなんですよ。そこを8円のままで置いといたら、本当にすごい効率悪いことしていますねというだけの共生圏というのは、循環型の共生圏なんてつくれんと思うんですよね。これ本当にもうやっていったほうが、自分らの地域の特性をしっかり生かしていくということを考えていかな駄目だと思うんですね。 もう隣町の那智勝浦町では、この取組がもう進んで始まっているわけなんですね。那智勝浦町って去年の12月に和歌山県内で唯一の2050年までに二酸化炭素、排出実質ゼロにするというゼロカーボンシティを宣言したわけなんですけれども、和歌山県内で一つだけですよ。これもう地域循環共生圏構築に向けて、もうシュタットベルケという制度を取り組もうとしているわけなんですね。これ本当に、私もあんまりちょっと詳しくないんで、これについてちょっと隣町のことなんで、シュタットベルケの説明も兼ねて、那智勝浦町の計画なんかちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  那智勝浦町では、地域資源を最大限活用して、活力ある自立・分散型社会を目指す地域循環共生圏づくりに取り組み始めたと聞いております。エネルギー関連を中心とした収益事業によって、様々な課題解決事業を支える官民出資型事業体の設立を考えていると伺っております。 ◆3番(松畑玄君)  これヨーロッパでできた制度らしいんですけれども、こういう循環型の社会つくって、その売電益でその地域の課題を解決していく。例えば公共交通であったりですとか教育、いろいろな分野において、その地域の課題、循環型の社会をつくるだけではなく、次は地域の課題をどうやって解決するかというところまで進んでいるわけなんです。隣町の那智勝浦町はもうそうやってそういうところまで入っていっているわけなんですね。市長、それでも、この循環型の社会という循環型の共生圏ということにはあんまりあれですか。 ◎市長(田岡実千年君)  いえいえ、この地域循環共生というのは、これから非常に大事だと思っております。周辺の市町村それぞれも資源を生かして、共に持続可能なまちをつくっていくというのは大変重要だと思います。ただ、この小水力発電所に関して、議員が御提案いただいている設備をやり替えるべきだということには私は反対だというふうに思います。 FIT制度に乗れなくて売電価格が8円だとしても、つくれている電力は同じ電力つくれておりますので、それだけ二酸化炭素の出ない電力がつくれているわけでありますので、非常に有効的な発電所だというふうに思います。 ◆3番(松畑玄君)  これもう本当に感覚の違いなんかも分かんないんですけれども、僕はお金かけてでも利益を生んで、もしくは違うまた発電所できたらもっと二酸化炭素の排出を減らせるんじゃないかと考えるほうなんですよ。市長はもう今のままでええんです。僕はもうその可能性にどんどんいろいろなもんをつなげていきたいという考えなんです。ただ、市長のその考えでは、絶対その循環共生圏というのは絶対その考えに合わないと思います。 やっぱりいかに還元していくかということ、地域課題の解決にまで循環共生圏が可能性あるということに対して提案しているわけであって、本当にここはもう、これ担当課どうでしょうかね。こういうのって、市長は8円のままでいいと言っていますけれども、共生圏はしっかりつくっていこうと思ったら、常に効率のいいことを求めて、それがいかに還元されていくかという社会をつくっていかなあかんというわけなんですけど。 ◎農林水産課長農業委員会事務局長(下路拓君)  議員おっしゃるように、FIT制度に乗っていくというのはすごく有利だと思うんですけれども、やはり費用対効果が大事になると思いますので、担当課としては費用対効果を十分検討していきたいという答えしかできません。 ◆3番(松畑玄君)  分かりました。 本当になかなか積極的じゃないんで。 ◎副市長(向井雅男君)  先ほどから何度も答弁させていただいているんですが、議員御指摘の200キロワットについては研究してございませんので、それはこれから担当課と一緒に研究してまいりますが、その経費がFIT制度に対してどういう費用対効果になるかというのは、今後、研究したいというふうに思います。議員今日、提案いただきましたので。ただ280キロワットの場合は、今市のほうで試算はさせていただいていると、その答弁をさせていただいたところです。 ◆3番(松畑玄君)  分かりました。 私としたらもう高田の小水力発電所の在り方からこの地域循環共生圏、これをしっかり構築して、新宮市の課題、まちづくり、人づくり、この転機になるいいきっかけになるんじゃないかなと思ったわけですけれども、なかなかあれですね、市長は理解いただけないということで。しかし、本当にこれは取り組むべきだということを強く要望して、この項を終わりたいと思います。 10年余りこの議員生活で、議員になったばかりの頃と最近では本当に時間の流れ方が違うんではないかと、本当にすごく目まぐるしくどんどん変わっていっているなというのを最近思います。本当に常に前を向いていないとどんどん置いていかれると、そんなような気がするわけなんです。 今日の一般質問で本当に思ったわけなんです。このままでいいのかなと。やっぱり本当まちをよくしていこうと思ったら、もう少しやっぱり行政という枠をぶち破ってもええんじゃないかなと、考え方、視点を変えていろいろやってもいいんじゃないかなという思いに駆られたわけですが、本当に視点を変えて新しいリシンクということをしっかりやっていただきたいと思います。 3月の一般質問の最後に言わせてもろたんですけれども、世の中って本当に昨日と同じかといって、私は、家族は、地球は、この国は。風土は、文化は、好き嫌いは、美しさは、正しさは、心は、常識は。そして、あなたは。もう当たり前というのは当たり前じゃないかもしれないですね。本当にリシンクして持続可能な新宮市、これをつくるために本当に頑張っていきたいと思いますので、これで私の人生最後の一般質問を終わりたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前11時10分--------------------------------------- △再開 午前11時20分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △岡崎俊樹君 ○議長(久保智敬君)  5番、岡崎議員。 ◆5番(岡崎俊樹君) (質問席) 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 まず、第1項めの市の電気代についてお伺いいたします。 2年前の2019年6月の一般質問で、私が市の電気代について見直してほしい、和歌山県の橋本市ではその見直しによって電気代は約4,000万以上安くなったという例を紹介させていただいたんですけれども、その際に庁舎その他の施設も含めた形で、電気代について必要に応じて検討しておりますとそのとき答弁してくださいましたが、その後は検討され新たな取組などはされたのでしょうか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  議員からは、以前の一般質問におきまして、経費削減に向けた取組の一つとして新電力導入の検討に向けた御意見をいただいております。 以降、総務課におきまして、市庁舎だけではなくて、学校、医療センター、クリーンセンター、水道事業所なども含めた比較的大規模な公共施設の電気代について、一般電気事業者と新電力事業者との比較検証など新電力の可能性についても調査検討を進めてまいりました。 その結果、価格の安定面、またリスク管理面などを総合的に勘案し、今回は新電力の導入は見合わせ、引き続き一般電気事業者から供給を受けることとなりました。 また、その検討過程におきまして、新電力の導入も視野に一般電気事業者とも新たな交渉を重ねる中、市庁舎を含む大型公共施設の対象32施設の概算で、年間約1,000万円の削減額が見込まれる新たな契約を締結し、本年7月の計量日分から適用されることとなっております。 なお、これらの施設の中には、熊野川温泉さつきや高田グリーンランドなど、現在、指定管理を行っている施設の一部も含まれております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 今の答弁の中で、学校であったり、医療センター、あと私、先日見直してほしいといったさつき温泉や高田グリーンランドなどの指定管理の一部も入っているということで、市庁舎だけでなく市の大規模施設全体を検討していただいたということで、よかったなと思っております。 また、金額においても私が思ったよりは少し少なかったんですが、それでも年間約1,000万円削減できる見込みということで、本年の7月から適用されるということで、またこの年度末であったり来年度以降この結果が分かってくるかなと思いますが、こういったことをその電力業者と交渉することによって、こうやって電気代が削減できたというのはいい結果だと思っております。 間もなく丹鶴ホールも完成しますが、丹鶴ホールであったり、今後、市の建物ができた際は、最初から検討して契約いただきたいと思いますが、そちらについてはいかがでしょうか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  今回、一般電気事業者と締結した契約では、電気の使用量の多い施設が結ぶ高圧電力で契約している施設が対象となっております。ですので、丹鶴ホールも含めまして大きな施設については、高圧電力で契約する場合が大半かと思われますので、供用開始の時点から今回の削減対象になることとなります。 なお、新電力の検討に当たりましては、スケールメリットの観点からも、大きな施設で、また個々ではなくてまとめて検討対象としたほうが削減効果額を多く試算できますので、今後も新電力事業者を取り巻く環境や動向、そういったものも伺いながら全庁的に取り組んでいきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  新しい施設もそうですし、この庁舎であったり、もう市のあらゆる持ち物を、また今回、今のところ約1,000万円という見込みですが、また数年おきにまた見直す機会があると思いますので、今回のように検討していただき、少しでもいい結果というか、削減につながるよう、今後も電力やそれだけではありませんが、ほかの光熱費であったり、その他何か考えられるものを検討して、今後もこういった人の人力ではなく設定であったり、こういうものによって削減できるものもほかにもあるかなと思いますが、またいろいろ研究であったり検討して、今後も無駄な経費を削減できるようによろしくお願いいたします。 この市の電気代の項につきまして、以上とさせていただきます。 次に、子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)についてお伺いしたいと思います。 まず、子宮頸がんHPVワクチンについて、私、最近勉強会がありまして、そちらで学んだ際に、こちら非常に大切なものではないかと思い、今回質問させていただきます。 このHPVワクチン、子宮頸がんのワクチンを打てていない人が非常に多く、その理由として、知らないことによって打てていないのではないかなと私は思いました。私はこのHPVワクチン、これを打ったほうがいいとか、打たないほうがいい、賛成反対を言いたいわけではありません。HPVワクチンについて知っていただき、打つか打たないかを対象者の方であったり保護者の方が自分たちで考えて選択していただきたいなと思っております。 子宮頸がんはワクチンで防げるがんです。知らなかったという理由で打てなかったり、その後、子宮頸がんになったり亡くなる人をなくしていきたいです。この質問で少しでも子宮頸がんHPVワクチンについて知っていただければと思います。 子宮頸がんは、子宮がんの7割を占め、最近では20代から30代の若い女性に増えてきています。30代後半ぐらいがピークとなってきてはいるんですが、1万人に132人の確率でかかると言われ、毎年約1万人がかかっており、亡くなる方は年間約2,800人、1日当たりですと七、八人の方が亡くなられています。30代までにがんの治療で子宮を失って妊娠できなくなってしまう方も毎年約1,200人います。 子宮頸がんは予防と早期発見が大事で、予防できるのはHPVワクチンのみです。日本では小学6年生から高校1年生の女性は無料で受けられます。もし1万人がHPVワクチンを接種した場合、子宮がんになっていた約70人がかからなくなり、約20人の命が助かると試算されています。世界ではこれまで約8億回も接種され、WHOも安全性が高いと言っています。世界の先進国では、高いところでは9割以上、低いと言われるアメリカでも6割が接種されていて、日本は0.6%です。 HPVワクチンは、1994年から1999年生まれの女性は約70%が接種していましたが、2000年以降は急激に減りほとんど接種されなくなりました。この原因として考えられるのは、接種後に体調不良を訴える声が相次ぎ、国が積極的な勧奨をしなくなり、個別通知をしなくなったからと考えられます。この副反応を心配する方は多いと思います。この副反応については、名古屋市の女性7万人を対象として、HPVワクチンを打った女性と打たなかった女性で、現れる症状を比較調査の結果をまとめた名古屋スタディという論文があり、月経不順、関節や体が痛む、身体がだるいなど接種後に現れるとされている24の症状について、起こりやすさを比較したところ、いずれも統計的に意味のある差は見られず、HPVワクチンと有害な症状との因果関係がないことを示唆していると論づけています。 また、HPVワクチン接種後に痛みや腫れ、赤みなど報じた症状の報告頻度は1万人当たり約9人です。このデータや論文から大丈夫と言いたいわけではありません。打つことによってメリット・デメリットがありますので、HPVワクチンを打ったほうがいいのか、心配して打たないほうがいいのか、どちらかがいいのか100%安全はないです。HPVワクチンについて知った上で、打つ打たないを判断していただく環境をつくっていきたいなと思っております。 昨年10月に、厚生労働省はヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応について改正しました。周知方法については個別通知を求めるものではないこと、積極的な勧奨は行っていないことを伝えるという部分が削除され、子宮頸がんについてのリーフレット、パンフレットも改訂されました。今年1月に、やむを得ない事情がある場合を除き個別通知とし、確実な周知に努めることという通知も厚生労働省から出ております。この通知がありましたが、新宮市は子宮頸がんHPVワクチンについて、対象者に個別通知は実施されたのでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  個別通知につきましては、今年の4月から5月にかけて小学校6年生から高校1年生となる年齢の方に通知しております。小学校6年生及び公立の中学校の女子生徒については、学校経由で380人、また私立中学校と高校1年生となる年齢の女性125人については、直接御自宅に郵送させていただいております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今500人ほどの対象者に送ってくださったということで、期間も1か月はたっているかなと思いますが、今現在この問合せはどれぐらいありましたか。 ◎保健センター長(福本良英君)  問合せにつきましては3件ございまして、そのうち2件の方に予診票のほうを発行してございます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  3件あったということで、これが多いのか少ないのかというところも非常に言いにくいとは思いますが、今年度、配布していただいた資料、私もこちら見させていただきまして、今回和歌山県の作ってくださった資料を参考に配布してくださっていますが、こちらが白黒で私的には見にくいなと感じたのと。 あと、このHPVワクチンですが無料で受けられるんですが、無料で受けられるという案内も分かりにくく、このワクチン接種のお知らせなのか、ワクチン接種について知ってもらいたいのか、何の紙かがちょっと分かりづらいなということを個人的には感じました。 厚生労働省も昨年10月にパンフレット、チラシを改正されているんですが、そちらの資料のほうが私的には見やすいのではないかと感じましたし、厚生労働省もその資料を使って案内するようにと言っていますが、なぜその厚生労働省の資料ではなく、県の資料を今回使ったのか、お伺いしたいと思います。 ◎保健センター長(福本良英君)  令和2年10月にヒトパピローマウイルス感染症の定期接種の対応についてが改正された際に、その具体的な対応として、厚生労働省からリーフレットが提示されております。 また、同時期に和歌山県からも情報提供資料が提示されており、A4の裏表にまとめられた和歌山県のチラシが、ワクチンの効果とリスク等を端的に表記していると考え、これを使用させていただきました。 ただし、これを白黒印刷で使用しており、また問合せ先につきましても分かりにくいといった部分もございましたので、来年度以降、使用する資材につきましてはもう少し分かりやすくなるよう、厚生労働省や他市町村のチラシ等も参考にして考えていきたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今回この送ってくださった資料こちらと、今、私個人的な見解で述べさせていただいた厚生労働省の資料、どちらがいいとか、正直判断難しいなとは思いますが、強いて言うなら白黒ではなく、この和歌山県のものもカラーの印刷のものあったということで、ぜひカラーの印刷のものを使っていただきたいと思います。 子宮頸がんのHPVワクチンについて、知名度というか、認知度が高ければまだ白黒でもいいのかなと思いますが、恐らく認知度も低いと思いますので、やっぱりカラーの目立ちやすいもの、見て読まれない可能性、カラーのほうが読まれる可能性が高いのではないかなと思いますので、ぜひ次回以降はカラーの印刷を使っていただきたいなと思います。 今こういった資料を工夫している自治体というか県もありまして、富山県は医師会、小児科医会、産婦人科医会が分かりやすいA4の1枚に、メリット・デメリットを書いたこういった資料を作っておりまして、接種率も日本の中では高くなってきています。こういった自治体であったり、県の情報も調べていただいて、参考にしていただいていいものを配っていただきたいなとは思っております。 個人的には、HPVワクチン接種の費用や無料期間ということももう少し分かりやすくお知らせしていただきたいなと思いますし、特に今高校1年生の年代に当たる方は、今年の9月までに1回目のワクチンを打たないと2回目以降が自費になる可能性があることなども伝えていただければと思います。このHPVワクチンに関しては、3回の接種が必要ということですので、そういったことも踏まえて、しっかり何か分かりやすい資料を作っていただくよう、今後よろしくお願いいたします。 このHPVワクチン接種については、市のホームページには掲載されていませんが、こういったような情報は掲載されないのでしょうか。 ◎保健センター長(福本良英君)  現在では、ホームページ上に子宮頸がんワクチンの定期予防接種に関する掲載はできてございません。他の予防接種のお知らせも含めまして掲載して周知してまいりたいと考えます。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今はもうスマートフォンを持っている方がほとんどで、そういったもので調べる方も多いと思いますので、ぜひこういったことも掲載できるのであれば掲載をお願いしたいと思います。 また、このHPVワクチンだけではなく、予防接種であったり、あと定期健診のお知らせなども分かるというか、各いろいろなそういったお知らせなども載せていただけたほうが分かりやすいと思いますので、この子宮頸がんに関しては子宮頸がん検診もありますし、そういったことも含めて予防接種と定期健診、そういったことも周知できるよう、よろしくお願いいたします。 今までの話とちょっとかぶる部分もあるかと思いますが、今後、新宮市はこの子宮頸がんHPVワクチン接種について、どのように周知について考えておりますか。 ◎保健センター長(福本良英君)  昨年10月の改正後においても、接種の積極的な勧奨とならないよう留意することということは言われてございます。公費によって接種できるワクチンの一つとしてHPVワクチンがあることや、ワクチンの有効性、安全性に関する情報等を対象者に届けるため、毎年度当初に全対象年齢の女性市民に情報提供資材を送付してまいりたいと考えております。 ◆5番(岡崎俊樹君)  今後、本当工夫して案内していただきたいと思いますが、ちょっとここで一つお伺いしたいんですけれども、市長はこのHPVワクチン、子宮頸がんについては御存じでしたか。御存じというか。 ◎市長(田岡実千年君)  あまり詳しくは知りませんでしたが、今岡崎議員の提言を聞く中で、打つ打たないかは本人の判断だと思いますが、しっかりと確実に対象者に周知するということは非常に大事だなというふうに思いました。 ◆5番(岡崎俊樹君)  市長、多分見られていないかも分からないですけれども、この送られた資料、仮に自分のお子さんがその対象だったとしたときに、これを見て果たして何だろうというか、打つ打たないかが判断できるというんですかね、ああ、これはこういったワクチンなんだなという何か理解度というか、そちらが僕的にはちょっと分かりづらいかなと思うんですけれども、こちらも一回見ていただきたいなと思うんです。 じゃ、今のところ年一回のお知らせということなんですけれども、先ほど私言ったように、高校1年生は9月までに打たないと公費負担、無料の期間というものが間に合わなくなってしまうということで、今回、先ほど3件の問合せというような学年もいろいろあって、ちょっと今はっきりは分かりませんが、案内が来ても読んでなかったり気づいてないという方もまだまだいらっしゃるのかなと思いますので、こちらもちょっともう少し分かりやすい工夫した資料とともに、するべきかどうかもこちら担当課含めて判断していただきたいと思いますけれども、もう一度、こういう接種をされたい方がいるんであれば、9月までに高校1年生の方は受けていただかないと無料期間は過ぎてしまうことなども、またそちらもちょっと一度検討して、何かいただければと私個人的には思います。 ◎市長(田岡実千年君)  今日いただいた大変貴重な意見だと思いますので、また保健センターと、このことについてしっかり協議して改善すべきところは改善していきたいというふうに思います。ありがとうございました。 ◆5番(岡崎俊樹君)  ありがとうございます。 このHPVワクチン、まだいろいろその副反応などで問題もあり、ここ数年ちょっと止まっていて、少し国も動き出したのかなと私個人は考えておりますし、ワクチンが100%安全というものもないとは思いますが、私が調べた中では比較的安全かつ、この子宮頸がんの予防につながるワクチンなのかなと思っております。 こういった情報を知った上で、本当打つ打たないを判断していただかないと、今この対象年齢は比較的若い世代なんですが、この数年後から10年後、そういったときに子宮頸がんになったときに、あのとき知らずに打てなかったという人がそのときになって初めて気づく、今回、これは問題だと思うんです。今のコロナウイルスみたいなワクチンで、直近に起こることではないので、数年後から数十年後に起こる問題だと思いますので、それを踏まえて、いろいろな問題はあるとは思うんですけれども、こちらも踏まえて、こちらは自治体の、私、責務というか、取組によって変わってくるかなと思いますので、こちらはちょっと研究というか検討をしっかりして、今後、生かしていただきたいなと思います。 最初にも言ったんですけれども、この子宮頸がんはワクチンで防げるがんと言われています。子宮頸がんHPVワクチンについて、まずは一人でも多くの人に知っていただいて、その中で打つ打たないかを選択していただきたいなと思います。知らなかったが理由で打てなかった、子宮頸がんになった、亡くなったという人が出ないためにも、新宮市としてこれから周知していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 これにて、私、岡崎の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(久保智敬君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時47分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △大坂一彦君 ○副議長(東原伸也君)  2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) それでは、よろしくお願いいたします。 思えば、一昨年の6月、初めてこの定例会に来させていただいてから、早くも2年の月日が流れました。が、相も変わらず毎日緊張の連続であります。実に今もであります。ただ、少しずつではありますが、市民の皆さんから御相談いただく機会も増え、その声を市当局へお届けできるようになってきたかなという思いも少し持てるようになってまいりました。今回も市民の皆さんと同じ目線を大切にしながら、皆さんの考えや思いを代弁させてもらうため、また私自身の思いを述べさせていただくため、通告書に従って一般質問を始めさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 世界中で猛威を振るい、370万人の死者を出している新型コロナウイルスとCNNでは報じています。当地においては、幸いに罹患者は少ないとはいえ、多くの市民が恐怖を感じ、不便を余儀なくされ、疲れ切っています。 そこで、今回は、最初に項目1、コロナ禍における新宮市の現況について関係各課にお尋ねしたいと思います。 まず、対策室にお聞きいたします。 医療従事者へのワクチン接種は終わりましたでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  医療従事者につきましては、新宮保健所が主体となって接種を進めておるところでございます。6月11日現在、医療センターを含みます病院、診療所、歯科診療所の医療従事者や薬剤師等の方が1回目接種で1,222人、2回目接種で1,144人の接種を完了しております。接種を希望するほとんどの方が完了していると保健所のほうからは聞いております。 ◆2番(大坂一彦君)  それは、民間開業医の方々への接種もそういうことですよね。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  民間病院の方も含めた数字となっています。 ◆2番(大坂一彦君)  それでは、まだ打てていないといいますか、打っていない医療従事者の方々への今後の対応はいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  恐らく、今後、本市が実施しております集団接種等で接種させていただくことになろうかと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  続いて、65歳以上の高齢者への接種状況はいかがでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  65歳以上の高齢者の方の接種につきましては、集団接種と個別接種、これを合わせまして6月13日時点で1回目の接種を終えた方が5,307人、2回目の接種を終えた方が1,446人、接種率にしますと、それぞれ1回目が50.72%、2回目が13.82%となってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 和歌山県は大変成績がいいというふうな報道も見せていただいております。新宮市もそうだというふうに思っておりますが、当初、集団接種を2割、個別接種を8割と想定されていたと思うんですが、現状、割合としてはどのようになっておりますでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  議員おっしゃられますとおり、当初、集団接種は2割、個別接種を8割ということで想定してございました。何分接種希望者の数が予想以上に多くなりまして、それと集団接種の回数を増やしました。あと、ワクチンの供給状況から、個別接種のスタートが少し遅れたことによりまして、現時点におきましては集団接種の割合が高くなっております。最終的には、集団接種が3割、個別接種が7割程度になると考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 6月定例会の前の教育民生委員会でもお伝えさせていただきましたが、この集団接種の受付については、当初、市民から大変厳しいお声をたくさんいただきました。もちろん対策室へは、その声は私のところに届いた数の比ではないと思うのですが、その中の一つだけお伝えさせていただきます。 その方は、何回も何十回も電話して全然つながれへん。やっとつながったと思って申込みできたと思ったら、後日、今回は外れた、外れたといいますか、外れたというお言葉だったんですが、との知らせが来たと。それで落胆していたら、後日市の出した答えは、高年齢順にというお答え。そのとき、その方は、それやったら電話なんかさせんと役所から高年齢順に電話して、打つんか打たんのか聞きゃよかったんやないんかと。その方が、そのほうがよっぽど市民のためやし、多くの市民をいらいらさせんと不安にさせんと済んだんやないんかと抑え切れない怒りの声でおっしゃっておられました。 先日、対策室にお邪魔し、お聞きしたところ、今は大分落ち着いてきているとのことですが、その後、いかがなものでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  65歳以上の高齢者の方につきましては、接種券等を一斉に送付したこととか、あと接種希望者の数が予想を上回る数であったことなどから、当初コールセンターでの予約が非常に困難な状況となりまして、市民の皆様には大変御迷惑をおかけしたところでございます。 その後ですが、コールセンターも人員の体制を増やしたり、あとワクチン接種推進室のほうでも予約を受け付けております。集団接種の回数も増やしたこともありまして、あと新聞広告のほうで予約状況も随時お知らせしたりすることをしております。それから、5月の末から開業医によります個別接種も始まったことによりまして、現在のところ、かなり予約とか申込みの状況は落ち着いてきているところでございます。 なお、昨日からでございますが、予約受付を開始しました7月4日日曜日の別館での集団接種の受付状況でございますが、6月14日、昨日の時点で定員420名のところ、今は105名の予約を受け付けたところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 7月4日日曜日の接種受付には、まだ少しゆとりがあるということでよろしいですね。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  当初の別館の受付とか佐野体育館の受付に比べますと、かなり予約の申込みは落ち着いている状況でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 あと、高齢者の施設へ入所されておられる方への接種とかはどうなっていますか。
    新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  高齢者施設の入所者の方につきましては、現在620人程度の方が接種を希望されておりました。4月26日から訪問による接種を開始しまして、既に1回目の接種が全て完了しております。今、2回目の接種になっておりますが、それも6月下旬に終了する見込みになっております。 ◆2番(大坂一彦君)  高齢者施設、6月末で終わる予定と。なるほど、ありがとうございます。 そこへお勤めの方々、例えば介護士さんでありますとか食事を準備される方々、そちらの事務関係の方々への接種予定といいますか、接種はどうなっていますでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  今言われたのは、高齢者施設等従事者という方になるんですが、その方につきましては、施設の入所者と同時に接種を進めております。ですが、全ての従事者が接種完了するのは、今のところ8月中を見込んでおります。 ◆2番(大坂一彦君)  8月中に完了ということなので、現在そうなのかも分かりませんけれども、いわゆる高齢者施設の従事者でまだ接種していない人が結構おられる旨の話を聞いております。入所者さんのためにも、その方々への接種もなるべく早く済まされるように御尽力いただきたいと思います。それから、その後に基礎疾患のある方々への接種ということでしたよね。その方々はいつくらいを予定されておられますか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  基礎疾患を有する方につきましては、次の接種順位ということになってございます。その方につきましては、基礎疾患についての申告期間を設けることにしております。申告を受け付けまして、各開業医のかかりつけ患者の方につきましては、そのかかりつけ医療機関で個別接種ということになります。それ以外の方になりますと、集団接種と、あと今のところ誰でも打っていただける医療機関というのもございますので、そこで対応することをちょっと考えております。接種の時期につきましては、まず7月末の個別接種から開始となり、以降、集団接種の会場も設定いたしまして、これにつきましても8月中の終了を予定しております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 基礎疾患を有する方につきましては、申告期間を設けて申告を受け付け、市当局のほうから何らか案内が行ってということではなくて、御自身で手を上げてもらうということですか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  今現在考えておりますのは、こちらのほうで広告なり、あと医療機関にかかられている方がほとんど、通院の方が対象になりますので、医療機関なりに案内を置かせていただく。それで、申請、14種類というか、基礎疾患の病名なりあるんですけれども、それとあとBMI、肥満の方というんですかね、30以上の方、それが対象になってくるんですが、その方につきましては、それについて御自分がどういうような症状に当てはまるのかというのをチェックしていただいて、それとかかりつけ医さんがどこかというようなことを申請書類に書いていただいて、それはウェブ上でもできるようにする予定で、それとあとメールなり、あと郵送で送っていただいて、持ってきてくださっても結構なんですが、そういうような形をちょっと想定しております。それで、それをまたかかりつけ医さんのほうにもフィードバックさせていただくということ。それで、かかりつけ医さんで打っていただく、あるいはかかりつけ医さんがちょっと打てないというか、そういう方もおられると思いますので、それにつきましては集団接種で対応させていただこうかとは思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  なるほど。御丁寧な御答弁ありがとうございます。 私自身もお聞きしたいところなんです。なので、改めて対策室行って今のところもう少し詳しくお聞かせいただきたいとも思いますし、お聞きしたことはお伝えもさせていただきたいと思います。その節はどうぞよろしくお願いいたします。 そして、その後に、いわゆる64歳以下の方々への一般接種というんでしょうか、64歳以下の方々への接種ということでよろしいんですよね。これに関しては、先般、政府が地域の実情に合わせた接種を認めたとの報道がありました。 新宮市としては、どのようにお考えでしょうか。ここは市長にお尋ねしたいと思いますが。 ◎市長(田岡実千年君)  次は、基礎疾患のある方と64歳から60歳の……。 ◆2番(大坂一彦君)  一般の方の接種を地域の実情に合わせた接種を認めた。5月27日だったと思うんですけれども、読売新聞で私は拝見しました。それを市長どのようにお考えでしょうかということなんですが。 ◎市長(田岡実千年君)  一般に移行していく段階では、やはり感染リスクの高い方々を優先すべきかなというふうには思っておりますが、まだちょっとそこ明確に詰め切れていないところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  すごく自治体に任せるというところなので、市長のイニシアチブが発揮できるところだと思いますし、今おっしゃっていただいたように、とにかく何で打つんだ、感染防止のために打つわけでありますので、その辺り、優先順位といいますか、しっかり御検討いただきまして、接種のほうをお願いしたいと思います。 それと、市長、一般接種では、最近小学校、中学校、いわゆる子供たちへの接種の是非を問われておりますが、その辺、市長はどのようにお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  つい先頃、年齢が12歳にまで引き下げられたということも言われております。今もいろいろ情報収集に努めているところであります。市の医師会とか、また日本小児科学会等の見解も注視しながら慎重に対応してまいりたいというふうに思います。 ◆2番(大坂一彦君)  子供への知見がそろっていない現状で、子供たちへの接種に関してはしっかり見極めていただいて、慎重な判断が必要かと思われます。が、いわゆる成人、大人へのワクチン接種は、コロナ撲滅の一丁目一番地だと考えております。どうぞ希望される市民に一日も早く行き渡るよう格段のお取り計らいをお願いいたしたいと思います。 続けます。テレビ等でキャンセルが出たため、無駄にしてしまった等の報道がありますが、新宮市ではどのように対応しておられますか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  集団接種におきましてでございますが、前日までのキャンセルにつきましては、予約の次点の方に連絡をさせていただいて、定員に達するまでお声がけをさせていただいております。当日のキャンセルにつきましても、できるだけお声かけはさせていただいているところでございますが、どうしても定員が埋まらない場合もございます。その場合は、今、接種順位が1番になります医療従事者等という区分の中に私たちの集団接種に従事する職員も入っております。その中でも、保健師とか看護師の医療技術者の方、また先ほど言いました集団接種に従事する職員に接種して、ワクチンを無駄にしないように心がけているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  もう御苦労に痛み入ります。本当にありがとうございます。 ただ、電話がパンクするほど打ってほしい、打ちたい方がたくさんおられるのも現状です。ここで、有効利用という言葉が適切かどうか分かりませんけれども、少しでも残してしまって破棄されることがなきよう、どうぞ御尽力お願いしたいと思います。よろしくお願いします。 対策室への質問の最後になりますが、接種を希望する高齢者と一般の基礎疾患をお持ちの方々、また通常の一般の方々への接種完了時期の目安と最終的な市民への接種率は何%ぐらいになるものと見込んでおられましょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  高齢者の希望される方につきましては、7月中を予定しております。次の基礎疾患をお持ちの方、あと高齢者施設等従事者の方につきましては8月中を予定してございます。その次の一般の方々への接種完了時期につきましては、11月中を今、目安として目指しております。 また、高齢者の接種率につきましては、今、85%ということでちょっと高めに見込んでおりますが、その後の一般の接種率につきましては、年齢が下がるほど低下傾向にあると言われておりますので、高齢者よりは接種率が下がるものと思っております。いずれにせよ、今後のワクチン接種につきましても、新宮市医師会の御協力いただきながら、スムーズに接種が進むように努めてまいりたいと思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  よろしくお願いします。 土日も休みなく出勤されておられる職員さんも多数おられるとお聞きしております。本当に大変だと思いますが、市民生活が一日も早く元どおりに戻りますよう、引き続きどうぞお力をお貸しください。どうぞよろしくお願いいたします。 これに関連してになりますが、医療センターのほうもお聞かせいただきたいと思います。 医療センターの医師や看護師、その他事務方さんや医療センターへお勤めの方々への接種はもうお済みでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院の接種希望者については、5月21日までに接種を完了しております。今後、当院に採用された方や異動により当院に勤務される方で接種を希望される方は新宮保健所と協議し、新宮保健所が指定した場所で速やかに接種を行ってまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 幸いなことに、新宮保健所管内で単発的に罹患者が出ても、その後、大きく広がることなく、現状過ぎているのが本当にありがたいと思います。これ、市民の我慢強い対応が全てだと思うんですが、ただ単発的にでも罹患者が出ると、えてして医療センターが飽和状態であるかのようなうわさが独り歩きします。 お尋ねします。 今、医療センターは落ち着いておりますよね。お答えいただける範囲で結構ですが、お答えお願いします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院は、和歌山県において重点医療機関に指定されており、保健所等から当院に対して入院要請があれば、即時に対応しなければなりません。これに対応するため、専門チームを編成する等しており、現場スタッフはある程度の緊張感を持っていると思います。ただ、専門チームを組み、受入れ体制は整っておりますので、コロナに感染された患者さんが保健所の指示で当院に入院することになった際には、安心して入院していただけます。 また、仮に当院にコロナ患者さんが入院されていたとしても、専門病床での入院となりますので、専門チームが対応しますので、診療現場には影響がないため、外来受診される患者さんには安心して来院いただけたらなと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。そういうお話をお聞きしたくてお尋ねいたしました。 医師、看護師さんをはじめ、職員の皆さんの心身の健康状態はいかがでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  感染病床の4床については、モニターで患者の状況を確認が可能となっており、対応するスタッフの感染リスクを軽減する取組を行っています。 また、対応する看護師については、定期的に意向調査を取るなどしており、特定の職員に過度な負担がかからないよう看護部で調整を行っております。今のところ、心身の健康状態に関する相談を受けておりませんが、もしそういった相談がありましたら、きめ細やかな対応をしていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひよろしくお願いいたします。1年を超える未曽有の大災害下であります。市民も疲弊し切っています。医療従事者、その関係の方々への敬意を心より表しつつ、その方々のお力でこのコロナ禍が打破できるものと思っております。皆さんの御尽力で明るい兆しもすぐそこまで来ているようにも思います。お体にはくれぐれも御留意いただいて、どうぞ今しばらくのお力添えを伏してお願いいたしたいと思います。よろしくお願いします。 続きまして、コロナ禍における経済についてお尋ねしたいと思います。 まずは6月1日より開始されました新型コロナウイルス感染対策事業者支援補助金について、少し詳しく教えてください。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  この補助金につきましては、新型コロナウイルス感染症対策としまして、市内事業者さんを対象に、感染拡大予防の取組に要した経費を補助するものとなってございます。対象事業につきましては、感染対策に係る物品の購入・工事費で税抜き1万円以上のものとなっておりまして、8月31日までに実施した事業が対象となります。 なお、補助率は対象経費の10分の10、補助上限額は10万円となってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 引き続き、現在の申請状況はどうですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  6月1日から受付を開始してございますが、昨日、6月14日現在、129件の申請をいただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  どのような事業の方が御利用されておられますか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  事業所別では、飲食・宿泊関係の事業者さんが約29%、卸・小売業の事業者さんが約23%、サービス業が約21%などとなってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  申請内容として多いものは、また対象外の商品もあるんですよね。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  申請いただいている内容別といたしましては、空気清浄機が約38%、そしてエアコンが約14%、間仕切り等の設置が約7%となってございます。それと、対象外の商品でございますが、マスクや消毒薬、フェースシールドなどの消耗品などは対象外とさせていただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  これは遡っての申請も可というふうに聞いておりますが、そうですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  対象事業につきましては、令和2年、昨年の4月1日より今年8月31日までに実施した事業を対象とさせていただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  今年の8月31日までに実施完了のことということですね。 これ、私個人的にです、個人的な思いでありますけれども、今、売上げがつくれずに困っているお店や事業所への経済支援策としては少し弱いような気がするんです。店舗を有し、来店をお待ちする事業形態の店舗、お店、事業所がやはり一番多いと思われるので、誘客作用の一つとなればありがたいとは思います。思いますがということであります。少し弱いのではないかと思ってしまっております。 続けます。 これから発行されるプレミアム付商品券についても少し教えてください。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  新型コロナウイルス感染症の影響が長引いておる中、落ち込みが続いております地域経済の活性化と売上げが減少している市内の事業者様における販売促進を図ること、そして市民の皆様の生活支援を行うことを目的に、昨年度に引き続き商品券の発行を実施させていただきます。今回は、商品券の一部を大型店ですとかチェーン店等も含みまして、御登録いただきました市内店舗で使用できるようにさせていただいておりますので、多くの皆様に御利用いただきたいというふうに考えてございます。プレミアム率につきましては、昨年度と同じく40%といたしまして、1セット5,000円で7,000円分の商品券を購入いただけるものとなってございます。 なお、購入につきましては、市民お一人につき2セットまで購入できるものとなっております。 ◆2番(大坂一彦君)  前回は、商工会議所と連携してでしたよね。今回は、市独自の事業というふうに考えさせてもらったらよろしいですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  議員おっしゃられるとおり、今回は新宮市の事業というふうになります。 ◆2番(大坂一彦君)  取扱店舗を増やすために、商工観光課の方々が市内各店にお願いに行かれ、努力されていることは聞かせていただいておりますし、見もしました。存じております。その取扱店舗数は、どのぐらいになりましたでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  これも昨日現在の数字でございますが、532件の申請をいただいております。 ◆2番(大坂一彦君)  ちなみに、昨年度の登録店舗数はどのぐらいでしたか。それと、登録店募集はまだ引き続きなされますよね。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  昨年度の登録店は512店舗でございました。登録店につきましては、引き続き募集してございますが、取扱店一覧のチラシには、印刷の都合上掲載できないことがございます。新たに登録いただきました店舗様につきましては、地方紙や新宮市ホームページ上でも周知させていただければというふうに考えてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  今、くしくも課長、地方紙、新宮市のホームページ上で周知というお言葉でしたんですが、いわゆる地方紙を取っておられない方々、ホームページを見れない方々もおられるはずであります。前にも申しましたが、町内会の御協力をいただいて、回覧板等いろんな方法を使ってでも告知いただきたいと思います。ぜひそのあたりご検討いただきたいと思います。 その商品券ですけれども、販売はいつからを予定し、購入の方法はどのようにお考えでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商品券の販売につきましては、現在、7月1日からの販売を行うべく準備を進めてございます。購入方法につきましては、今月6月下旬に購入引換券を全世帯に発送させていただきますので、それをもって市内郵便局で購入いただく形となります。 ◆2番(大坂一彦君)  6月末に購入引換券を全世帯に発送され、いわゆる買いたい方は市内の郵便局へということですね。それは、市内のどの郵便局でも買えるんですか。それと、いつ頃まで購入できて、いつまで使用できるんでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  商品券の購入につきましては、市内の簡易郵便局さん、これ、松山と敷屋にございますが、そちらを除きました郵便局13局で購入可能となってございます。購入期限につきましては、令和4年1月31日までとさせていただきたいというふうに考えてございます。 また、使用期間につきましても、同日の令和4年1月31日までとしてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  来年1月まで購入できて、使用期間、使える期間も同じと。今回のほうが、前回より少し長く設定されているんですね。 先ほどのが事業者向けの支援、これが一般市民に向けての経済支援策としてお考えのプレミアム付商品券ということだと思うんですが、前回にもお伝えしたことになりますし、申し訳ないかな、また少し苦言を呈することになるんですが、ある高齢の方の言葉で、これ、前回もお伝えしたんですが、そりゃ、5,000円で7,000円の買物ができるんやから得やとは思うんやで。でも、私ら年金で生活している者は、その5,000円がなかなか出せんのやよ。行くところ決まったあるんやよという御意見とか、その分にかかる費用を合わせてみんなに配ってくれたらええのにという別の方の御意見等々お伝えさせていただきました。 また、事業者サイドで見たときに、物品販売の事業者さん以外にはあまりメリットを感じられないのではないか、もう少しの工夫、使い勝手のよい商品券であるべく、研究検討が必要なのではないかと前回申しましたが、それらへの配慮は今回なされておられますか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  今年度におきましては、プレミアム付商品券で市内大型スーパーですとかチェーン店などでも、一部ではございますが使用できるようにさせていただいてございます。 また、購入期限、使用期間を7月1日から令和4年1月31日までの7か月間とさせていただくことによりまして、昨年度以上に利用していただきやすくなっているというふうに考えてございます。 また、商工観光課のほうではリフォーム助成事業も実施してございまして、商品券の利用が少ない住宅関連産業への需要喚起も図らせていただいているところでございます。 ◆2番(大坂一彦君)  冷え込んでいる市内の経済を少しでも回そうと御提案いただいているとは思うのですが、ただ、前回と先ほども申しました、使い勝手のいい商品券であるべく、さらにもう少しの工夫、研究検討が必要なのではないかとどうしても思ってしまいます。もし、御意見伺うことができましたら、また改めて市民のお声を聞いてお届けしますので、その際にはぜひまたよろしくお願いしたいと思います。よろしくお願いします。 続けます。 今後予定の子育て世帯生活支援特別給付事業について、御説明お願いしたいと思います。 ◎子育て推進課長(梶田卓哉君)  子育て世帯生活支援特別給付金についてでございますが、制度の趣旨といたしましては、新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、低所得の子育て世帯に対し、生活の支援を行う観点から特別給付金を支給するというもので、支給金額は児童1人当たり一律の5万円となってございます。令和3年4月分の児童扶養手当を受給された方へは5月に支給が済んでおりますが、令和3年度の住民税非課税の方や新型コロナウイルス感染症の影響を受けて家計が急変した場合なども対象となります。広報紙やホームページ等で周知には努めてまいりますが、御自分が支給対象となるかどうか分からない場合は、子育て推進課へお問合せいただきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  先ほども申しました、知っていただいて初めて使っている制度だと思うんです。広報紙、ホームページ等を御覧になられない方のためにもう一考お願いしたいと思いますし、今の課長のお話でいくと、自分たちがその支給対象か不明確な折には遠慮なく子育て推進課へお尋ねしたらいいんですよね。先ほどの事業者向きと同様、コロナでもがき苦しむ市民の生活が少しでも楽になればと願ってやみません。どうぞお力添えをお願いいたします。よろしくお願いします。 それと、これも市長にお尋ねします。 さきの3月議会で田辺市が取られた経済政策、いわゆる国の地方創生臨時金を財源に充て、行われた支援金制度を御紹介し、同じような内容で新宮市にも活用できないかと質問いたしましたが、今後、こういう形の支援はお考えにありませんでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  3月議会でも御提言いただいた件でありますが、まずは先ほどから御質問いただいております事業者へは、感染症対策に対する補助、支援をやっていく。これが最も重要かつ喫緊の課題であるという判断の下、そうさせていただいておりますし、またプレミアム付商品券、またリフォームの助成事業を行っていくことが、市内の経済の循環を活性化させる施策だというふうに思っておりますので、まずはこの3つの経済施策をしっかりと実施していきたい、実行していきたいというふうに思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  私は、常々、市民に給付金等を支給できるのは、国や県のレベルでないと難しいと考えております。市町村単位ではどうしても無理が生ずると思います。思うんです。だから、市はただお金を配るのではなく、側面からの何らかのサポートや消費喚起を促すような施策をと考えております。市民に等しくお配りしようものなら、市の基金はすぐに底をつくでしょう。ただ、今は未曽有の緊急事態であります。先ほどのような国などの制度を活用し、このコロナ禍をみんなで乗り切れるようにしなければならない最終局面だと思うんです。これ、前回も申した内容と同じであります。 今は、もちろんワクチンのめども立ってきておりますし、今しばらくの辛坊だとは思うんですが、先ほども申したように、既に1年以上続く非常事態、言わば大災害下であります。その今しばらくが何ともならない事業所を救うためにも、さらなる追加支援策の御検討をぜひぜひお願いいたしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほども申し上げましたが、まず経済対策、今、市独自で3本の施策を実施、また実施しようとしております。一番大切な感染対策を行いながら、こういった地元経済、新宮市内の経済の活性化もしっかりと取り組みたいと思います。 ◆2番(大坂一彦君)  ぜひの御検討をよろしくお願いいたします。 以上でこの項は終わらせていただきます。 続けます。 項目2、市所有の閉鎖物件についてでありますが、さきの教育民生委員会の席上、松畑議員が、丹鶴ホールに移設するため閉鎖した市立図書館を今後どうするのかという質疑がありました。そのとき、私、不意に図書館にとどまらず、今閉鎖している物件ってどれだけあるんやろうと素朴な疑問が生じ、今回お尋ねしてみようと思いました。 現在、市所有の施設の中で、既に当初の目的で使用していない物件にはどのようなものがあるのでしょうか。たくさんあるようなら主立ったもので結構ですから、幾つか教えていただき、その他のものに関しては、後日担当課へお伺いに参りますので、そのときに改めて教えていただきたいと思いますが、よろしくお願いします。 ◎財政課長(小林広樹君)  当初の目的を終えて一定の期間が経過している施設の例でございますが、例えば旧の熊野地保育所や勤労青少年ホームのように、市の事業に関する資材等の保管に活用しているものでありますとか、旧三輪崎幼稚園舎や熊野川町の旧小学校、また旧大浜保育所のように貸付けによって他の用途に活用しているものなど、いろんな状況の施設がございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 いろいろな状況の物件があるとのことですが、各施設の取扱いについて、今後、市ではどのように協議していくこととなるのでしょうか。 ◎財政課長(小林広樹君)  公共施設等の取扱いについてですけれども、まず国全体として、施設の老朽化への対応が問題となる中で、国から今後の施設の管理に関する基本的な方針を各団体で策定するよう要請がありまして、平成28年度に総合管理計画を市でも策定してございます。計画を策定した目的というのは、今後、人口が減少していく中で、公共施設等の利用需要の変化も予想されることを踏まえまして、長期的な視点の下、将来的な市の状況に見合った公共施設等の水準へと移行することによりまして財政負担を軽減して、公共施設等の最適な配置を実現することとしてございます。そのための数値目標としまして、総床面積を30年間で40%削減するということを掲げておりますので、公共施設等マネジメント推進委員会におきましても、そのことを基本に議論は行われてございます。したがいまして、各施設の取扱いにつきましては、各所管課において考え方を整理していくことが基本となるわけですけれども、中にはマネジメント推進委員会におきまして、全庁的な視点で方向性等の審議がなされた上で進められる案件もございます。 よって、大きな流れとしましては、必要に応じてマネジメント推進委員会での方向性の審議を経て、所管課、関係課が具体案を調整し、その後、推進委員会において取扱い案を審議、決定した後、部長会でありますとか幹部会におきまして機関決定を行うこととしてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  御丁寧な御答弁ありがとうございます。 ただ、私が思うのは、要は、ただ使わずに置いておくというのはいかにももったいない。劣化も進み、売りたい、使いたいと思ってもどうにもならないというふうになるのがとにかくもったいないと思うんです。なので、今回取り上げてみました。 例えばなんですが、私の住む神倉西道地区にも旧医師住宅があります。この医師住宅は、新しく建てられたため、そこは利用しなくなって結構な年月がたつと思うんですが、これも以前の一般質問で申し上げましたが、解体するとなると市がそれを負担しなければならないやないですか。そうじゃなくて、売れるものは売る。そうすれば、解体費用等かからず、その上で、固定資産税等も入ってきます。特にこの旧医師住宅などは、住まいの体なんですから、売りやすかったのではないかと思うんです。その旨を申してお尋ねしたところ、少し売りにくい条件があったそうなんですが、でも、だからといってほうっておくとどんどん劣化は進み、価値も下がり、どんどん売りにくくなってくるのが必定。結果、これはもったいないと思います。先ほどの御答弁にもありましたように、旧三輪崎幼稚園舎や熊野川町の旧小学校、旧大浜保育所のように、貸付けによる他の用途に活用されているもののように、今後も有効活用できるところはぜひ御利用いただけるように御尽力いただきたいと思います。これが、すなわち無駄を省くことになろうかと思います。 また、関連してになるんですが、私の住む地区には、老人憩いの家があるんです。ここも残念ながら経年劣化が進んでおります。おまけに耐震に問題があるようで、避難所からは外れております。避難所の問題としては今日は触れずに改めて御相談いたしますが、この憩いの家、関係課では御存じだと思うんですが、ほとんど毎週のように老人会等で利用されておられます。私も2度ほどその会合に呼んでいただいて傍聴させていただきましたが、あるときは勉強会や会議、会合、またあるときはホウ酸だんごを作られたり雑巾を縫われてそれを小学校へ寄附されたりと、皆さん本当に熱心に活動されておられます。全国的に高齢化が進む中、そこに集まる皆さんは、自分たちで生涯学習を目指し、健康増進のため元気に活動しておられるのです。 先ほどの観点からすれば、この憩いの家も当初の目的を終えてということになるのかもしれませんが、このような場所はでき得る手当をしていただきつつ、頑張って活動されておられる方々の一助となってあげていただきたいと切に思いますが、いかがでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(中上清之君)  老人憩いの家神倉は、昭和55年3月31日に建設され、それ以降、神倉地区の交流の場として多くの方に利用していただいております。平成23年度に耐震診断を行った結果、耐震性が不十分であるとのことで、憩いの家の在り方について検討を重ねてまいりました。憩いの家神倉では、地域の方々はじめ多くの方々の利用がされており、神倉周辺に代替施設もないことから、原課としても地域の高齢者の交流の場として必要な施設と認識しておるところでございます。 ただ、国・県の補助金もなく、地域の方々の活動拠点を大王地会館や福祉センターに移すことも難しい状況下におきまして、他市町村の状況を含め、憩いの家の在り方について、今後、調査研究を進めてまいりたいと、このように思っております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 私事ではありますが、この5月から西道地区の町内会長を仰せつかりました。昨年急逝された前会長の玉置さんには、私が議員になりたての頃から町内会のことをはじめ、多方面でお知恵も拝借しておったのですが、大変残念でなりません。その町内会長をお受けした際にも、まず初めに、12人おられる組長さんから各組の意見を伺うべく、意見交換の場として、5月末でありましたが、この憩いの家を使わせていただきました。密を避けるべく、昼と夜2回に分け会合を実施し、様々なお話、御意見を伺うことができました。あの近辺に住まわれる方々には、本当に使い勝手のいい施設だと感じました。あれが出来上がったときと時代も人も変わり、使い方も変わってきたかもしれません。が、市内にあるあのような施設の今後は、処分しなければならないものあるかもしれません。手当しながらでも使うものをしっかり調査いただいて、慎重に御検討いただきますようお願いしたいと思います。 さらに、これに関連してというのはちょっと乱暴なんですが、これからお話しすることは、市所有の閉鎖物件とは少々離れるんですが、市民から御相談いただいた、いわゆる民間の空き家になっている廃墟、廃屋についてお尋ねしたいと思います。 あるとき、その方が実に言いにくそうに、うちの隣の家がいわゆる空き家で気になるんですと御相談いただきました。お邪魔してみたら、確かに草木は伸び放題で鬱蒼と茂り、家自体もいわゆる廃屋状態。お隣に住まう方にはちょっと困るだろうなと思われる傷み方でありました。その方が独自で調べてもらったところ、自然に倒壊するときが来てもうちのほうには倒れてこんらしいんやけれども、大きな地震とか台風のときにはその限りではないしと。さらに、たばこのポイ捨てや消し忘れとかの不審火とか、害虫やいろんな動物のすみかになるのも困るんですと胸中を吐露されました。ただ、その方、所有者がどこのどなたか分からず、むやみに騒ぎ立てるのもいかがなものかとのことでした。 このような空き家に対しての対応は、どこへ問い合わせればよいのか、またどのような対策を講じてくださるのか、またその問合せした住民の氏名や情報など、空き家の所有者へ報告することになるのかなどなどお尋ねしたいと思います。 ◎管理課長(岩上賢志君)  空き家に関することについては、管理課が対応しています。平成27年5月26日に空家等対策の推進に関する特別措置法が施行され、建物の所有者を調べることができるようになりました。このような空き家に対しては、直接管理課へ御連絡いただければ、建物の所有者または相続人に対して臨戸訪問し、適正管理していただけるように話をして対応依頼していきます。市外等の臨戸訪問できない方については、文書にて通知し、対応依頼しております。連絡いただいた住民の氏名等の個人情報につきましては、空き家所有者へ通達することはございませんので、御安心ください。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 近くに住んでおられる方にとっては、毎日目にして、そこで生活されるわけですから、やっぱり気になって仕方ないと思います。今の御答弁をその方にお伝えしてみますので、もし御相談ありましたら、どうぞよろしくお願いしたいと思います。お願いします。 続けます。 項目3、水道事業についてでありますが、先月27日に読売新聞のインターネット上の記事でした。全国の将来の水道料金の推計結果について掲載されていまして、その内容が少々ショッキングだったので御紹介させていただきます。 その記事の中で、2043年度までに水道料金の値上げが必要と推計される事業者は、全国1,232事業者の94%に相当する1,162事業者。値上げ率は全国平均で43%という試算を民間の研究グループがまとめたものでありました。その中で、最も高額になるのは北海道夕張市で、2018年度の6,841円が2043年度には2万8,956円で、実に4.2倍になるとの内容でした。水道代ですよ、これ。 水道事業所では、この記事を御覧になられたでしょうか。また、これに関してどのような感想をお持ちになられたでしょうか、お尋ねいたします。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  先般、大坂議員からその記事の件に関しましては情報提供いただきました。その後、すぐに記事の内容を確認するとともに、水道事業所内で回覧をし、情報共有も行ったところでございます。記事の中で、水道料金の値上げが必要になる要因としまして、人口の減少による料金収入の減少や水道管など設備の更新費用がかさむことを取り上げていますが、新宮市でも少なくともこれらの点は当てはまるものと考えております。しかしながら、今回公表されました内容につきましては、全国自治体の3年前、2018年度単年度の収支データ、それと将来推計人口を基に試算をした一つの研究結果というレベルで捉えるべきと個人的には感じておりまして、参考にはすべきでありますが、二十数年後の姿を正確に予測しているとまでは言えないというのが率直な感想でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 ただということになるんですが、今の御答弁の中で、水道管などの設備の更新費用がかさむというお話がありました。新宮市でも様々な工事や修繕に結構な費用がかかっていると思いますが、それが今後の料金の値上げに影響していくということになるんですよね。 ◎水道事業所工務課長(中西廣幸君)  市内に布設しております上水道事業の導水管、送水管、配水管の総延長は、約137キロメーターございます。水道管の更新につきましては、老朽化による漏水や破裂の予防、濁水の防止、通水能力の回復などを目的として、主に配水管を例年約600メーターほど、工事費としましては1億円程度かけ実施しております。 また、昨年で申しますと三輪崎配水池の更新工事なども実施しておりまして、令和2年度の工事費は合計で2億9,400万円余りといった状況でございます。 今後も水道水を安心・安全で安定的に供給するため、水道施設の建設改良、施設整備にはそれ相応の費用を要すると考えております。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  ただいま工務課長が答弁しました水道施設の整備に要する費用につきましては、それぞれその翌年度から減価償却費などで損益に影響し、ひいては料金にも影響するということが言えるかと存じます。 ◆2番(大坂一彦君)  両課長に御丁寧な御答弁ありがとうございます。 それでは、新宮市の現在の水道料金、平均ですね、はお幾らぐらいなんでしょう。また、全国の平均は分かりますか。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  1か月の家庭用の水道料金の単価としまして、20立方メートルを使用した場合の料金で比較することが多いようでありますが、この場合の全国の平均は3,285円、それに対しまして、新宮市の上水道料金は2,750円で、全国平均と比較しまして16%余り安いという状況でございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 新宮市の水道料金の相場といいますか、現状は分かりました。 それでは、新宮市では、今後、どのぐらい今の料金を維持できる見込みでしょうか。また、先ほど紹介した新聞記事の夕張市のようなことに新宮市がなるおそれはないのでしょうか。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  新宮市では、昨年度、水道事業に関する経営戦略を策定いたしました。この中で、収支計画を立て、今後の収支見通しも定めておりますが、上水道につきましては、今後3年間は現在の料金水準で黒字経営を維持できると見込んでおります。 なお、新宮市では、今後も引き続き健全な水道事業経営を進めてまいりますので、夕張市のような状況には決してならないと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 今の御答弁で少し安心しました。そして、今、経営戦略という話をいただきましたが、せっかくですので、その経営戦略というのはどういうものか、簡単で結構ですので、御説明いただけますか。 ◎水道事業所業務課長(佐藤尚久君)  経営戦略とは、市の水道事業の中長期的な経営の基本計画でありまして、今年の3月に策定をいたしました。地方公営企業の会計は、独立採算制を原則としておりまして、新宮市の水道事業会計でも一般会計からの繰入金や補助金によらず、水道料金収入をもって経営に必要な費用を賄っております。今回策定した経営戦略を今後の水道事業の経営の指針といたしまして、安定的な事業の継続や経営基盤の強化を図ってまいりたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 先ほど紹介した新聞記事では、全国の自治体のうち40%の自治体で一般会計からの繰入れで赤字を埋めていると書かれていましたが、新宮市では、一般会計に頼ることなく、またあと数年は料金を値上げすることなく黒字経営を続けていけるということが今回分かりました。あと数年というのがちょっと気になるんですけれども、市民生活において必要不可欠な水であります。我々は、その水のありがたさ、大切さ、そして怖さをも知っております。市民の皆様へは、これからも大切に御利用いただく旨のお知らせとともに、水道事業所におかれましては、水道事業の健全な経営を今後も維持されますよう強くお願いをいたしまして、この項を終わらせていただきます。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時59分--------------------------------------- △再開 午後2時11分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 2番、大坂議員。 ◆2番(大坂一彦君) (質問席) 続けさせていただきます。 最後の項目になります。 項目4、丹鶴ホールの現況と今後の運用についてでありますが、先日の地方紙に外観の全容見えると報道がなされ、いよいよオープンが近づいてまいりました。 これも前回申したことですが、建築するに当たっては紆余曲折があり賛否も両論、ただ、今はもう出来上がるんです、これからは前向きにどう運用するかを一番に考えなければならないと私は思っております。 先日お聞きしたお話として、7月31日、8月1日予定の新宮市の芸術セミナー、定員60名のところ申込みがいっぱいで、キャンセル待ちとのこと。我がまちにはそれだけ文化・芸術に造詣の深い方々がおられるということです。 さらには、この丹鶴ホールを生かす最大のチャンスとして、この秋に紀の国わかやま文化祭2021が10月30日から11月21日にわたり予定されています。この内容について少しお教えください。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  国民文化祭は、国民一般の各種の文化活動を全国的な規模で発表する場を提供すること等により、文化活動への参加の意欲を喚起し、新しい芸能・文化の創造を促し、あわせて地方文化の発展に寄与するとともに、国民生活のより一層の充実に資することを目的とする全国規模の文化の祭典です。1986年の第1回東京大会から毎年開催され、和歌山県は第36回目となります。 また、同時開催される全国障害者芸術・文化祭は、全ての障害者の芸術及び文化活動への参加を通じて障害者の生活を豊かにするとともに、国民の障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加の促進に寄与することを目的とする祭典です。2001年の第1回大阪大会から毎年開催され、2017年の奈良大会からは国民文化祭と同じ期間に開催されています。 どちらの大会も和歌山県では初めての開催となります。大会の愛称が紀の国わかやま文化祭2021となっており、大会キャッチフレーズ「山青し 海青し 文化は輝く」は、本市の名誉市民、佐藤春夫の詩「望郷五月歌」の一節にうたわれており、和歌山県が山や海など美しい自然に恵まれていることを表現しています。 会期は10月30日土曜日から11月21日日曜日の23日間となってございます。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 まさに、新宮市の文化複合施設、丹鶴ホールのオープニングにはめっちゃめちゃありがたいうってつけの大イベントじゃないですか。 そんな紀の国わかやま文化祭2021については、先日、市の広報紙にも載せておられました。新宮市ではどのようなことが開催されるのでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  新宮市の主催事業といたしましては、現在、次の三つの行事を予定してございます。これらの事業は丹鶴ホールを会場として開催いたします。 一つ目といたしまして、しんぐう文化博覧会です。新宮市で例年開催されている文化イベント、新宮市伝統芸能大会、新宮市展、市民音楽祭(合唱器楽の部)、市民音楽祭(ロックの部)を、会期に合わせて集中開催いたします。また、新規に和歌山県美術家協会展を開催いたします。 二つ目といたしまして、熊野歴史文化シンポジウムを開催します。新宮市を含む熊野地域が有する歴史・文化が持つ個性や魅力を全国に向かって発信するためのシンポジウムを開催するほか、大会キャッチフレーズにも関連する佐藤春夫に関する特別パネル展などを開催いたします。 三つ目といたしまして、手話狂言です。障害者芸術・文化祭の事業として手話狂言を開催予定となっています。こちらは、日本ろう者劇団により、聾者の俳優が和泉流狂言師・右近氏の指導の下、狂言などの演劇を手話で演じ、披露する予定です。 そのほか、民間団体主催のイベントとして、丹鶴ホールでは市民ミュージカルやシャンソンコンサートが予定されております。 また、県の主催事業として、熊野速玉大社にて熊野を舞台とした音楽祭が予定されています。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 実に多種多様な事業が予定されているんですね。 先日、御縁あって田辺市の秘書課さんへお邪魔する機会がありまして、そこに置いておられた、これなんですけれども、マスクと缶バッジであります。事訳をお話ししていただいてまいりました。 1枚の不織布のマスクが入っておりますが、マスクの中には、田辺市で開催される事業として三つを箇条書にして表し、QRコードもついているので、さらに興味ある方にはそこをのぞいてもらえるようになっています。 これです。よかったら後ほどお渡しします。 また、缶バッジには、吟剣詩舞の祭典が田辺市であるからでしょうか、白衣に色ばかまをはいた和歌山県のマスコット、きいちゃんが扇を持っている画像とともに、紀の国わかやま文化祭2021田辺シティと書かれております。 これもよかったら後ほどお渡しいたします。 先ほど御説明いただいたような全国規模の文化の催しを和歌山県内の各地で開催されるんですから、より多くの国民、県民、市民、老若男女を問わずに知ってもらわなければなりません。広報紙やホームページ、新聞へ告知掲載等ももちろんではありますが、このようなグッズを配るのもいいかもしれません。 とにかく申し上げたいのは、新宮市の文化複合施設、丹鶴ホールの幕開けにはとてもありがたい全国規模の文化事業があるということであります。これこそ有効利用させてもらわんともったいないと思います。 ならば、PR、告知をもっと重ね、まずは地元の新宮市民へもっともっとアピールしていかなければならないのではと考えます。現コロナ禍において、こちらから出向いてお知らせするのが難しいのなら、このような先ほどのグッズをどこかに置いて持って帰ってもらったり、配ったりして、そのグッズたちがPRしてくれることに託すのもよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  先日、大坂議員からの啓発グッズの御提案をいただいた後、早速、担当者が和歌山県の事務局に相談いたしましたところ、県主催事業で作成したクリアファイルやポケットティッシュ、ビニール袋等を追加でいただくことができました。 議員からよい御提案をいただきましたので、市独自でも有効なアピールができる啓発グッズについて研究し、8月下旬に予定している丹鶴ホールの内覧会や今後開催されるイベント等において配布をして、丹鶴ホールの施設開館と併せてPRしていきたいと考えております。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 私は決して高額の経費をかけてと申しておるわけではありません。この御時世、抑えられる経費は極力抑え、有効なアピールの仕方を研究して、効果の高い告知をしていただきたいと思い、今回これを御紹介いたしました。 開催までには幸いもう少し時間がありますので、さらなるアピールをぜひお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  文化振興課では、市のホームページ、広報新宮掲載、プレスリリースに加え、3月からは3商店街や庁舎、支所等にのぼりの設置、6月からは庁舎1階で県作成の大会PR動画を定期的に流しております。 また、県公式インスタグラムイメージガールの本谷紗己さんによる事前取材にも申請いたしてございます。 当初の予定では、市の行事等に併せ会場でチラシ等の配布も行う想定でしたが、新型コロナウイルス感染症によりそれらのイベントが中止となったため、思うように周知ができていないのが現状です。 今後、よりよい啓発方法を模索しながら、丹鶴ホールの施設開館と併せてPRしていきたいと考えてございます。 ◆2番(大坂一彦君)  紀の国わかやま文化祭2021の成功のため、ひいては丹鶴ホール開幕スタートダッシュのため、しっかりとアピールを重ねていってもらいたいと思います。よろしくお願いいたします。 それと、丹鶴ホールについてでありますけれども、当地域の文化振興に関わっておられる多くの民間の方々に丹鶴ホールをたくさん御利用いただきたく、新宮市文化活動振興補助金制度を知っていただきたいと思っています。その制度を御説明お願いします。 ◎文化振興課長(栗林圭一君)  新宮市文化活動振興補助金は、丹鶴ホールの開館に合わせて、市民の皆さんの文化活動の一助となる補助金制度を創設することにより、市民文化の発展に資することを目的とした制度です。具体的には、丹鶴ホールを使用して市民を対象とした文化イベントを開催する場合に、その事業費の一部を補助する制度です。補助金額は補助対象経費のうち2分の1を補助します。ただし上限があり、15万円までとなります。 補助の対象となる経費は次の三つになります。一つ目として、イベントを宣伝するためのチラシやポスター、パンフレットの印刷費、二つ目として、新聞等でイベントを宣伝するための広告掲載や折り込みに係る広告料、三つ目といたしまして、丹鶴ホールの施設使用料や備品使用料です。 補助制度対象者は、文化活動団体であるか学校教育関係団体であることが必要です。 この要綱でいう文化活動団体とは、次の三つの要件を満たす団体を指します。一つ目として、新宮市を中心として文化活動に取り組む団体であること、二つ目として、5人以上で組織されている団体であること、三つ目といたしまして、市民を対象にした発表会等を継続的に主催している団体であることになります。 また、この要綱でいう学校教育関係団体とは、以下の要件を満たす団体を指します。市内に住所を有する学校、または市内の学校を含む紀南地域の広域団体であること。 以上です。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 私も勉強不足で、この制度のことをもっともっと教えていただきたいと思います。また、お邪魔もさせていただきたいと思います。 そのような制度も、やはり知っていただいてこそだと思うんです。いずれにしましても、新宮市の文化複合施設、丹鶴ホールが多くの方々に愛され、親しまれ、御活用いただける施設になることを願ってやみません。関係各課のさらなる御尽力をお願いいたします。 かける汗は私も一緒にかかせてもらいたいとも思っております。どうかお役に立てることあらば、何なりと言ってください。 私の質問の最後になりますが、一般質問の都度、都度に私は、稼げる自治体、税収を上げるすべとして、ふるさと納税に関してお尋ねしたり御提案してまいりましたが、今回は通告をいたしておりませんので簡単にお聞きいたします。 その後、ふるさと納税はどのように推移しておられますか。 ◎企画調整課長(下基君)  5月末現在になりますが、132件、261万7,000円となっておりまして、前年同時期と比較しますと、件数、寄附額ともに約2倍で推移してございます。 3月議会の一般質問でも答弁させていただきましたが、ポータルサイトの追加、返礼品数を増やしたことが寄附額の増につながったと考えており、現在、新たなポータルサイトの導入に向け準備を進めております。 あわせて、新規事業者登録、返礼品の追加に向け取組を進めているところでございます。 また、広報7月号に市内の事業者の方に事業者登録をお願いする記事を掲載する予定にしておりまして、今後も引き続き寄附額の増額に向け取組を進めてまいります。 ◆2番(大坂一彦君)  ありがとうございます。 大変お忙しい中、御尽力いただき、ありがとうございます。 現コロナ禍において、税収の自然増は極めて難しいと考えます。稼げる自治体、税収アップのため、攻める政策の一つとして、今後もふるさと納税をはじめとして様々なお取組をいただきますようお願いいたしまして、今回の私の一般質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。--------------------------------------- △福田讓君 ○副議長(東原伸也君)  それでは一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 大変お疲れのところ、最後の一般質問の場になってまいりました。 では、議長の許可をいただき、一般質問を1時間30分させていただきますので、よろしくお願いいたします。 当局の皆さんにも答弁のほうよろしくお願い申し上げます。 まず、項目に従って質問をさせていただきたいと思います。 医療センターの運営についてをお聞きしたいと存じます。 先ほど同僚議員の中からも御質問が少しございましたが、重複するかもしれませんがよろしくお願いいたします。 まず最初に、医師住宅です。 これ、相当以前から市民の方からもお声がございました。問いかけがございました。西道にある医師住宅が老朽化した、たしか4棟ですか、これを何とかできないものかと。かなり古くなっています。さらに緑ケ丘にもございます。 3年、4年前ですか、神倉に新しい免震対策をした医師住宅が完成されております。 この医師住宅の今後の活用ですが、売却と同僚議員もおっしゃっておりましたが、やっぱり早急に売却その他の方法でこれをきちっと措置をしていただきたいと思うんですが、どのような考えをお持ちでございますか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院で所有している医師住宅のうち、旧神倉医師住宅4戸、あと緑ケ丘医師住宅につきましては、現在売却の方向で進めております。 ◆15番(福田讓君)  ということは、売却ということは、そのままの現状で売却するということですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  その方向で考えております。 ◆15番(福田讓君)  そうすると、かなり、家としての値打ちというんですか、もう30年ぐらいたっていると思います。そうしますと、私の考えるところでは、土地の利用という形ですね、あれを入札等で購入された方は恐らくあの家ではなかなか難しいのではないかと、住居としてお使いしていただくことに対しては。 現在あのままで少しリフォームされても入れる状態でございますか。私から見ればそれほどきついと思うんですけれども、そのあたり、御説明よろしくお願いします。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  旧神倉医師住宅につきましては昭和55年及び56年に建設された物件であります。もう一つ、緑ケ丘医師住宅につきましては昭和44年とかなり古くなっておりまして、いずれの医師住宅につきましても少々のリフォームではなかなか厳しいのかなという印象を持っています。 ◆15番(福田讓君)  市民の方からも以前から相当言われていました。土地柄としては本当に住宅としては一番清爽なところで静かなところでいいところなんですよね。 だから早く、今年度中に大体入札の予定ですか。もう一度お聞きしたいんですけれども。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  今年度中にそこまで持っていきたいと考えております。
    ◆15番(福田讓君)  では、できるだけ早く広報して入札をしていただきたいと思います。 今回の通達は選定療養費ということでお願いいたしております。昨年の9月の議会においても、この選定療養費については議会でかんかんがくがくとしていろんな考えが議会の中で発言がされました。市民の方からいつも言われるんですが、医療センターへ行ったら5,500円要るんですねと。だからそれが先に出てくる言葉なんですね。でも私は市民の方に申し上げております。これは国が決めた法律と同じで厚生労働省が決めた決まりなんです。確かにこの地域では5,500円といえば大きな金額でございます。新宮市では、商業のまちですから、国民年金で生活をされている方が60%以上いらっしゃるということは市長はじめ新宮市の職員の皆さんも御承知だと思います。これは法律で決められたことですから、これをいかにして市民の方にこのことを広報しなければならないと。私が市民の方から聞かれていつもお話ししているのは、新宮市の医療センターは知事からの認可をいただいている地域医療支援病院、また感染予防対策をしている紀南にしかない病院なんですよね。そして、地域医療支援病院とは、前にもお聞きしましたが、市内の病院、開業医のクリニックの先生と一緒に手を携えながら市民の命を守っていく、そしていろんなことで支援をしていく病院です。だから市民の皆さんに申し上げているのは、必ずかかりつけの先生とは、かかっていただく機会が高齢者の方多いと思いますし、若い方もいらっしゃると思いますが、特に高齢者の方はかかりつけの医師が選定されていると思いますので、そちらで医療センターのほうへ精密検査とかいろんな検査をしていただきたいということを申し上げて先生に紹介状を書いていただければ恐らく300円ぐらいです。私も過日、耳鼻科のことでくろしお耳鼻咽喉科さんのところへ御案内しましたけれども800円で済みました。一応検査を受けましたけれども。だから5,500円と800円ですから、これだけの差あるんですよね。 そのあたり、この選定療養費というの、もっと医療センターとしては市民の方々に広報していただきたいと。過日も医療センターへ私も行ってきまして、医療センターの広報紙というのがございますね、これです。新しい先生方が来院されたときの、今回の、50号ですか、5月号にも、これ見たら新しい先生方、このような先生方が医療センターへ赴任してくださると。この中にも、この選定療養費というんですか、こういうものであるということを市民の方にやっぱり周知をしていただきたい。医療センターに行ったら分かりますけれども。新宮市の広報は毎月1回発行されていますから、そのあたりも考えて市民の方にもお手元にお配りできないんかなと思って。私はそう考えていますが。費用の面もかかると思いますが、いかがでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  この院内報については年3回発行しておりまして、内容につきましては院内で組織した広報編集委員会というところで内容を決定しております。今日いただいた意見をまたこの委員会のほうに投げかけて、院内のほうで検討していきたいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  広報することが大切なんですよね。前回、5月号ですか、広報でも、これ職員の皆さんが考えてくれたんでしょうね。今コロナがこういう大変な時代です。戦後、1945年に終戦を迎えて75年になるんですよ、現在までに。その中で全く全国、全世界が異常事態という。300万人を超える方が、すごい方も亡くなられているという形でほんまに異常事態なんですよね。だからこのときこそやはり我が新宮市においても、これは市民の方いつも感謝しています。新宮市の市民の方は我慢していただいているんですよ、県内の移動も自粛され。県外はもとよりどうしても仕事で都会へ行かなければならない方もいらっしゃると思いますが。だからこそ新宮市の中からコロナに感染したという話は聞き及んでおりません。これはやっぱり新宮市の市民の方の良識と見識のおかげだと思っています。これをずっと続けていくのは、今年で約1年5か月になってまいります。もともと言えば中国の武漢で発生したと、アメリカのトランプ大統領が中国に対して補償を求めているということもテレビで言っておりましたけれども。これから、新宮市の経済、そして市民の皆さんが安心してお食事もでき、そしてお買物もできる、外へも出られる状態へするためにもワクチンが重大です。次の項でワクチンはお聞きいたしたいと思いますが。 取りあえず選定療養費、これは法律で決められたことですから市民の方に十分に周知をしていただいて広報していただきたい。大体の方は御存じになってきましたが、中にはまだはっきり感じていない方もいらっしゃるので、私どもにもそういうお話が来ます。そのときは、今申しましたように個人のかかりつけの先生の御紹介をいただくようにお願いいたしておりますので、くれぐれもそのあたり広報していただいて、医療センターが救急病院としてこれから開業医さんと手を結んで、そして手術等の重大な重篤な方を扱い、そして安定期に入れば市内の開業医さんのところへ紹介すると。お互い紹介によって、紹介料も入ってくるんでしょう。前にお聞きしたら年間で5,000万円とかいうことを聞いていますよ、紹介料で。間違いないと思いますけれども。だからお互いが、病院と診療所、クリニックさんとの提携なんですよね。今回のコロナのワクチンでもそうですわね。開業医さんがこれだけ頑張っていただいています。ありがたいことです。だから選定療養費はやっぱり医療センターにとって、市民にとっても5,500円って大きいですから、そこを事務長はじめ事務方の職員の皆さんもよく心得て広報していただきたいと思います。 おかげさんで議会通ったからよかったもので、本当に。去年の9月議会でしたわ。1票差ですよ。この選定療養費の条例が通ってなかったら、私の考えですけれども、知事に対する私は面目もない、厚生労働省に対しても。これから医療センターが市民のために働いていただける、そして診療報酬によって市民の皆さんの安定した療養、手術等もできるってわけなんです。本当に私は今でもこのことについては感謝していますよ。だからこれは事務長先頭に、今後医療センターが市民に愛されて慕われ信頼される病院として頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いいたしますね。どうぞ事務長。 ◎医療センター事務長(奥靖君)  ありがとうございます。 今、議員おっしゃられましたように、選定療養費、10月から始まって、当時は市民の方への周知不足とかいろいろありました。そういう中で、今、ある程度の御理解をいただきながら患者さんも徐々には理解をしていただいている。 ただ、今、議員言われたように全ての方に浸透していない部分があるかと思いますので、今後また、広報等を通じて周知していきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  昨日、那智勝浦町の町立温泉病院にちょっと確認したんですよ。市民の方からもいろんな話があるんですが、医療センターで何でワクチン打ってくれんのなと、そういう声があるわけなんですよ。那智勝浦町は紀南新聞にコマーシャル入れまして、那智勝浦町の温泉病院で接種をするという話が載っていましたんで昨日聞いてまいりました。話を聞きますと、那智勝浦町立温泉病院は土・日でやっているらしいんですけれども、なぜですかと聞いたら、那智勝浦町は体育館等の日程が入っていてできないということを言っていました。それで町内の開業医の先生にお願いしてきていると、そういう御回答でございました。 我が医療センターでそういう話をたまに市民の方から聞くんですが、医療センターは救急で、地域医療支援病院で、特に感染症に対して、同僚議員がおっしゃっていたとおり、市民によく聞かれるんですよ。医療センターに何人コロナの患者さん入ってられるんですかと。いつも言われますけれども、私はこう答えています。県の重点施策の病院であり、感染予防病院と支援病院である以上は、新宮市立医療センターはコロナの患者様を受け入れなければならない責務がありますと。当然です。でも、6階の陰圧室に4床もあり、最高20人の受入れができるということを前に聞いています。ECMOも2台配置されており、それを取り扱う臨床検査技師さんも訓練を受けられておるということです。特に働いているお医者様はじめ看護師さん、中にはそういう患者様が搬送された場合は家庭に帰らず医療センターにお泊まりくださって患者様の面倒を見ていただいているということを私もお聞きしました。それだけ、医療従事者の方々の献身であり、そして市民のために働いているその気持ちですか、やっぱり市民の方にも分かっていただきたいと思うんです。危険が伴うことですから、命の。それでも白衣を着て先生と医療従事者の方は一生懸命市民と近隣住民の10万人の命を守るためにやっていただいているんですよ。私は本当に頭が下がる思いです。今後とも医療センターが市民に信頼され愛され、そして常に市民目線に立って診療していただけることを願っていますが、当然やっていただいておると思いますが、医療センターは特に館内は常に美しく、もう20年になるんですよ、先日20年記念として発刊されました、医療センター、かなりもう20年たっています、でも内装は改装もされて美しくなっています。知事の認定をいただいている紀南の支援病院として、感染病対策病院として、紀南の重点機関として、今後とも院長をはじめ看護師さん、医療従事者の皆さん、そして職員の皆さん、頑張っていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 続きまして、新型コロナワクチン接種についてお伺いします。 これも同僚議員が詳しく質問していただいておりますので私からはそれほど質問することはないわけなんですが、少しお聞きしたいと思います。 新宮市では65歳以上の方は大体1万433人ほどいらっしゃいます。この方々に4月25日からワクチン接種が開始されました。そして、今日まで多くの方々が接種されております。同僚議員がおっしゃっておりましたように、これは日本全国でも、コールセンターがつながらない、つながってもなかなか順番が来ないという、初めはかなりの苦情を受けました。これ、初めてのことですから、未曽有のことですから。しかし今後は、市民の方々に寄り添いながら課題を一つ一つ取り上げて次の段階に入っていただきたいと思います。今月の7月の末までには65歳以上の高齢者のワクチン接種は大体お済みになるということで先ほど御答弁ありましたが、その次は64歳以下、そして疾患をお持ちの方とか。 そしてもう一つ、私もちょうどキャンセルがありましたんで昨日、おとつい打たせていただきました、2回目。そのとき職員の方にお聞きしたんですが、キャンセルあるんでしょうねと言ったらありましたと、そしたらどうされるんですかと言ったら、事前に携帯電話を教えていただいた方にはすぐ済みますが、なかなかそれがつながらないときは、私はこう思っているんですよ、部長。職員だってコロナの接種で行くということはいろんな方と接触しますから医療従事者と同じですから、そういったときは職員の方にも接種できないんでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  予防接種会場で業務している職員につきましては、国のほうからも一番上の医療従事者等に該当するということを言われておりまして、それでキャンセルが出た場合等でも一応事前のときは、先ほども大坂議員のときに答弁させていただいたように、事前キャンセルがあった場合は次点の方に次々に電話して定員を埋めるようにしておりますが、当日どうしても埋まらない場合もございますので、その際は今現在でも予防接種業務に従事している医療技術者なり私たち職員が打たせていただくこともございます。 ◆15番(福田讓君)  臨機応変というんですか、近隣のある町長が、67歳超えていましたけれども、医療従事者として接種したということが紀南新聞で大きく報道されておりました。全員協議会の中でもかんかんがくがくと議員からもいろんな声が出て議論されておりましたですけれども。 市長は今60歳ですね。まだ高齢者にならないんですよ。お若いんですよね。市長も一応医療センターの従事者ということですが、市長はそういうことは絶対しない方だと思っていますが、近隣の町長は打ったということで。事前に、どうしても必要だということであれば、やはり報告をしていただいたほうがいいと思うんですよね。人間の命を守る接種ですから。 特に私思うのは子供さんの面倒見ていただいている学校の先生とか幼稚園の先生、そういう方々にもやはり早く打っていただかなければ、子供たちの命を守っていただいている方なんで。先ほども同僚議員が質問されていたと思います。だから64歳からということじゃなしに、そういった多くの人と接しながらその方々は面倒を見ている、そういった方に対する最優先ですか、また疾患のある方、今後は計画的にはまだ決定はされていないんでしょうか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  今、高齢者、接種させていただいておりまして、高齢者の次の接種順位というのが今言われました基礎疾患を有する方とか高齢者施設等の従事者の方になります。その次の4番目が64歳以下の方ということになるんですけれども、本市におきましても、先ほど議員言われましたように、そういう学校とか保育園、保育所とかのクラスターを防ぐために、そちらの小中高校、幼稚園の教諭さんとか、あと保育士さんとか児童福祉施設の従事者の方、そういう方を一般の方に先駆けて優先として打てないかということで今ちょっと検討はさせていただいております。 ◆15番(福田讓君)  取りあえずその基本というのはやっぱり守っていかなければならんと思います。基本です。だから私が気になるのは、65歳以上の人が1万400人おるんですよ、その方が終われば次は64歳から下の方と一般の方はそう考えられている。私もそう思っていますが。そこの基本はきちっと守りながらやっていかなければ必ず苦情来るんですよ。この間の苦情というのはこういうことなんですよ、話聞けば。申し込んだがそこがいっぱいだったと、ただ職員の皆さんは親切心でやっていただいたと思うんです、ほかのところへお電話した、それも駄目だったということで。だから基本はきちっとしておいて守ってあとは臨機応変にいくというんですか。大変難しいんで私も偉そうなこと言えません。だからそのあたり、まだ残っている方というのは、新宮市の人口が2万7,894人です、そのうち1万433人ほどの方が高齢者と言われています。次に50から64歳の方が5,564人ですか。続いて30歳から49歳の方が5,738人。10歳から29歳までが4,293人。アメリカのモデルナ社でも発表していますが、大体十五、六歳以上を打つということになっていますけれども。まだまだこれだけの方がいらっしゃるんですよね。ほいで先ほどの同僚議員も質問していただきましたように、今1万433人のうち開業医でも接種されている方もいらっしゃると思いますが、その数字というのは毎日、毎日ですか。個人開業の先生か個人開業の事務方の方から、これだけの方、接種されましたということじゃなしに。必ずワクチンはうちで保管されていると思います。前にお聞きしました。マイナス75度の冷凍庫。そこで、朝、打つ場合には必ずどこどこの先生には何人分を送ると。これ、どないして送っているんですか。職員の皆さんが配達しているんですか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  ワクチンの冷凍の保存管理については市役所の本庁内で管理させていただいております。そこから各医療機関のほうについては、今は運送業者のほうに委託して配送していただいております。 ◆15番(福田讓君)  これ、日本全国でミスばかりやっているんですよ。川崎市では6,396回分のワクチンの廃棄があった。冷凍庫の故障でメーカーが294台を取り替えなあかんと、全国の冷凍庫を。また、島根県では冷蔵庫のコンセントが外れていたとか、桶川市では職員のミスで1,170回分を廃棄。米子市では集団接種で濃度の薄いワクチンを接種。さらに、長野県の中野市ではワクチンを冷凍庫へ戻すことを忘れたり。私感心するんですよ。新宮はこれだけスムーズに集団接種やっているでしょう。何のミスもないんですよ。かなり訓練されたんじゃないんですか。ほかの自治体ってすごいですよね。有田川町でも990回分を廃棄したとか。だから恐らくあなた方、絶対1人で保管していないと思う。必ず対になって2人が、希釈というんですか、ワクチンを薄めるのにも必ず1人でやらせたらミス起こるんですよ。2人でやったんじゃない。やはりそれだけ慎重にやっているから新宮市はスムーズにいって、なおかつミスがないんですよ。これは職員の皆さんの御苦労と真剣さと私は思うんですが、いかがですか。 ◎新型コロナウイルス感染症対策担当部長新型コロナワクチン接種推進室長(山下泰司君)  今、議員おっしゃりました集団接種におけるワクチンの希釈とか充填につきましては、おっしゃられるとおりダブルチェックさせていただいております。それに当たりましても看護師なり保健師なりの資格を持つ人間がチェックして、間違いのないようにしております。 それと、冷凍庫につきましても今うちのほうにそういうマイナス75度の冷凍庫が3台来ておりますが、実際稼働しているのは2台ですけれども、そこで電源につきましても非常用の電源を新たに設置したりしまして、そこにはその冷凍庫しかつながないようにしております。また、雷等の瞬電に遭った場合も大丈夫なように無停電電源装置も間に入れておりますので、それも、瞬電も起こらないようにしております。 ◆15番(福田讓君)  今、部長がおっしゃっていただいたようにほかの市町村ではそんなことしていないんかな。いや、私、新宮市が何もミスがないということはそれだけ訓練されてきちっと、今、無停電電源とか、停電ありますから、これから雷時代ですから、その点も十分考慮されててきぱきとマニュアル通りにやっているおかげだと思うんです。やっぱりワクチン、パアになったらえらいことですからね。だから私それ感心していますよ。ただ、打ってもらう我々にとっては当たり前ですよ。でもそれを保管して先生方や看護師さんが希釈もきちっとして、そして接種すると。私、2回ほど集団接種見ていましたが、職員の皆さん本当にてきぱきと。そして、そこの別館で雨の日打っていたとき、職員の皆さんが傘を差して高齢者の方が雨にぬれないようにちゃんと案内していました。私もあれ見て感心しましたわ。職員のすることやったら当たり前と思うかしらん、私から見たらそれだけ親切にやっていただけることは本当にありがたいです。新宮の職員はこの紀南ではやっぱりナンバーワンでなければならないという私の考えですから、うれしかったですよ。だから私にも何人の方からお電話いただきました。本当に親切にしていただいたということ。これ事実ですからね。職員の方に別におべんちゃら言っているわけじゃないですよ。本当ですよ。だから本当にこれからもこれを続けていただいて新宮が早く一番先に接種を終えるように、市長、頑張っていただきたいと思いますよ、本当に。私はそれを望んでいますからね。今、山下部長がおっしゃったようにきちっと整理されて保管されていること。そうですよね。してなかった、どんな事故とか、打つのが接種ですけれども、それまでの過程においてミスが出るという、他の自治体では出ているんですよね。もう再々出ています。だから考えられないことのミスが多いんですよ。お互いが2人でこれをきちっと確認しながらやっているということと思っていますので、これからも早くコロナワクチンの接種がスムーズに進むように、職員の皆さん、特に頑張っていただきたいと思います。それだけ申し上げておきます。 それでこの項で一つ、市長、経済対策と入れさせていただいているんですけれども。先ほど同僚議員もおっしゃっていました。やはり陳情が来ました、305人の商店主の皆さんから。それで議会も総務建設委員会で議決しました。そして、議会へかかりましたが満場一致にはならなかったですけれども、執行者としては支援金というよりもまず感染防止を防ぐという形でそういう機器の購入とか、そしてそこへ来ていただける、市民の方も皆外へ出たいんですよ、でも感染が怖いから出ないんですよ。それを外へ行ってお買物もできる、そういう施策は、市長、打たれたんじゃないんですか。私、市内ずっと回っていましてもそれに関してのあまり、現金の支給というんですか、支援金にこだわった方というのは私はあまり、声も聞いたことありません。市長はそのあたりどうでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  多くの方から給付金、支援金の要望もいただいて、また議員おっしゃるように総務建設委員会でも議論いただいて、議会でもその採択をした陳情だったわけでありますが、いろいろ議論する中でやはり今一番大事なのは感染防止への補助をして各事業所がしっかりと対策をしていただくことだということを結論といたしまして、しっかり対策やっていただきたいということで最大10万円を補助しようということになりました。 ◆15番(福田讓君)  これは昨年の4月から今年の8月ですね。今先ほど同僚議員の質問の中でもお答えがありましたが129か所ですね。これ市長、1,000人を目標にされているんですね。進捗状態はちょっとまだ少ないですけれども、8月いっぱいまでにいろんな感染防止の対策を取って領収書をいただいてそれを申請するということです。今の状態でしたらあと7月、8月、2か月ですか。どれだけの方がこれに対して呼応してくれるかですね。 そしてもう一つ、これも紀南新聞によく載っているんですけれども、お隣の那智勝浦町は7,000円の商品券を全町民に配ると。三重県の紀宝町ですか、向こうのほうではまた商品券を配るという話です。だから市民の方もいろんな方がいらっしゃいますので気になるところなんですが。 二階先生からいただいた資料では2億6,000万円ですか、今年度。その中で1億円が感染防止対策に使われると。そして、独り親で育てられている方のお子様が1人に対して5万円。今回また予算で、所得によって子育てをされている方に対して、低所得者の方に対してお一人5万円ですか。この中の予算とはまたちょっと違うんでしょう。ちょっと教えていただきたいんですけれどもね。 ◎財政課長(小林広樹君)  今、議員おっしゃいました国の臨時交付金2億6,700万円、今、交付限度額で通知いただいておりまして、さきの補正予算第1号、そして第2号で今のところ2億2,000万円ほど予算計上しておりますが、今お話のありました子育ての関係はまた異なる補助金ということになってございます。 ◆15番(福田讓君)  そしたら現在、今、市長がおっしゃったように感染防止対策、ほいでプレミアム付商品券、これに使用していただいて、あとどのぐらい残っているんですか、国の補助金は。 ◎財政課長(小林広樹君)  単純に2億6,700万円から、今、予算計上しております2億2,000万円引きますと、約4,700万円から4,800万円程度残っているという状況でございます。 ◆15番(福田讓君)  それを今後どのような形でこれを御使用するということ、考えというのはあるんですか、執行者としては。 ◎財政課長(小林広樹君)  今のところ確定しているわけではありませんが、庁内でいろいろ議論を交わしておりますが、今のところはまだ未定でございます。 ◆15番(福田讓君)  市民の方によく言われるんですが、年金受給者の方がいらっしゃいます。年金受給で低所得者の方は国から新たに給付金というのをまた2か月に1回いただいています。私の母親も毎月5,000円ですか、だから2か月で2,000円、低所得なんで国民年金でいただいています。先ほど同僚議員もおっしゃっておりました、5,000円を買って2,000円がつくと。しかし、低所得者の方にとっては5,000円というの大金ですし、そのあたりのことを考えたとき、1万4,000世帯がいらっしゃるんですよ、仮に2,000円給付した場合は、商品券で、2,800万円でいけると思うんですけれども、そういう単純計算なんですが、課長どうでしょうか。 ◎総務課長(赤木博伯君)  そういった一律的な給付でございますが、昨年度、新宮市においては、生活支援給付金として国の特別定額給付金と併せる形で1人1万円の現金給付をさせていただいたところでございます。 ただいま議員御提案の件につきましては、先ほど財政課長が申しました交付金の執行状況、そういったこと、また国・県の動向、そういったことも十分注視していきたいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  現金で給付するということはやっぱり国とか県ですわね。ほいでうちはしました。でもこれからは、新宮市のまちは60%以上の人が商売のまちですから商業まちなんです、だから商品券で物を買っていただく、それを使用したら商売の方も助かるんです。そのあたりの私の考えなんですが、これも国の補助金との兼ね合わせがありますので。私は一般質問で自分の考えを申し上げて提案しているわけなんですが、やはり予算との考えもありますので。しかし、紀南新聞ですか、あれで商品券、商品券と一面に載っていますから、市民の方から新宮はどんなんですかと聞かれる方もいらっしゃるんですよね。商業の方に対する苦しい立場を、これを救っていかねばならないということで市長がやっているんですが、一般の方にとってもそういうあれがないのでしょうかと、そういうお話もありますので少しお話しさせていただいたんですが、これも予算との兼ね合いがありますからすぐに即答はできないと思いますが、検討していただいたら結構だと思います。 続いて3項目めへいきます。 ○副議長(東原伸也君)  福田議員、休憩入れていいですか。 ◆15番(福田讓君)  はい、どうぞ。 ○副議長(東原伸也君)  質問中でありますが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後3時09分--------------------------------------- △再開 午後3時23分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 一般質問を続けさせていただきます。 第3項目の丹鶴ホールの運用と新宮の文化、芸術の高揚についてをお伺いいたします。 市長、本当に丹鶴ホールの建設には思い起こせば多くの時間を費やしてまいりました。紀伊半島大水害による工事の遅れもあり、また新庁舎もでき、これも工事が遅くなりましたけれども、やっと、丹鶴ホールも建設に着手してから2年目ですか、いよいよこの10月3日に開館されるということでございます。思い起こせば徹夜で2日間。新宮市というところは本当に民主主義が浸透されているところでございます。私のような小さな元町議会でおったところと比べてやはり新宮市はまちです。まちという字は「町」じゃないんです。「街」です。やっぱり伝統と文化のまちです。いろんな市民の方の考え方がふつふつと湧いて。あの2日間のかんかんがくがくとした議論は今でも本当に思い出に残っております。 この丹鶴ホールの建設に向けて、市長、そして特に職員の皆さんが自主財源を少なくして国の補助金獲得のために二階先生先頭に世耕先生、また鶴保先生、特に二階幹事長にはお世話になったと思っています。全国で11か所しか自治体に交付されないその中で、100%の都市再構築戦略事業交付金が獲得できたということです。そのことにより、総工費62億円の中、市の経費は12億円で済むこととなりました。これは本当に職員の皆さんが交付金獲得のために一生懸命勉強されて、国への陳情、そして交付事業に対する熱意を訴えたたまものだと、私はそう思っております。議会の中では、何で職員がそんな100%も交付金くれる自信あるんかと、おまえらごまかしてるんじゃないかといういろんな議論がございましたね。また、百条調査委員会つくってこれを調査しなければならないと。そういったことも思い出に残っております。しかし、職員の皆さんが頑張ったおかげで100%国の都市再構築戦略事業交付金が獲得できたじゃないですか。市長、そうじゃないんですか。 ◎市長(田岡実千年君)  採択していただいてから様々な計画づくり、本当に職員の皆さん大変だったと思います。初めて受ける交付金事業でありましたので、本当に労力も大変な時間も費やして計画づくりを完成していただいて無事100%いただけるということで、本当に職員の皆さんに心から感謝を申し上げたいというふうに思います。 ◆15番(福田讓君)  また、文化ホールの建設、住民投票で決定していただきたいという方が2,000名以上の署名を集められ市長、議会に提案されてきました。最終的には5対9で住民投票も否決となりましたが、私はそういった方にも民主主義というのはやはり浸透していると。やっぱり新宮は文化のまちですよ。さすが。小さなまちじゃございません。いろんな人の声が出てきてそれを民主的にやってきたんです。私なんか廊下で言われましたよ、ある御婦人に。あんた賛成すんのやったら選挙入れたらんでと。あ、そうですかと私ちょっととがって言ったことあるんですけれどもね。そこまですごかったです。傍聴の方が2日間、40名に及ぶ方が来られて。新宮の議会始まって以来じゃないんですか。本当にかんかんがくがくといろんな議論がされました。しかし、もう完成間近です。10月3日です。この完成によって、残念ながら高校3年生の方が2年間あの舞台にも立たずにこのふるさとを去られた方もいらっしゃいます。そういった方も今度帰ってきていただいてこの文化ホールのステージへ立っていただきたいと私はそう思っています。過ぎ去りしは思い出になるんですが、私ら子供の頃は以前の文化ホールのステージに立つことが夢でした。素敵な市民会館でした。今ああいう形式の文化会館等はほとんどないです。 今回、新宮市の文化ホールは屋上に図書館を設置した。なかなかこういうアイデアは、これはやはり設計をされた方もすばらしいかと思うが、この近隣市町村でそういった斬新な考えを持って図書館を4階、最上階に持っていった、そして子供たちが学ぶ、そして読書をしてお疲れになったときは外の景色を見ながら、新宮城跡、そして熊野川、そういった景色で少し目を休まれて勉強する。こんなところなかなかないですよ。尾鷲市から始まって串本町まで、そういった図書館ございますか。教育長、どうでしょうか。 ◎教育長(速水盛康君)  最上階ですので、そのような歴史的景観といいますか、それを取り込みながら一つの文化施設としてこれから御活用いただけるところというのは本当に、いろんな課題はございますけれども、施設の機能としては私は御利用いただける方々にとっては十分に満足していただけるものかなというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  一時はイギリスのエレベーターに子供たちが挟まれて亡くなられた悲しい事件がございましたのでそれを心配する御父兄の方もございましたですね。いろんなことがありました。しかし、それも十分に考慮されて安全対策を取られていると思います。さらに丹鶴ホールが観光の目玉としても来ていただいて。このコロナ禍が終われば観光船も入ってまいります。そして、速玉大社、新宮城跡、神倉神社、浮島の森、そして徐福公園と、新宮には本当に歴史と文化があります。あそこに丹鶴ホールができて斬新で全くあか抜けしているそういう建物ができるということは私も新宮人としてうれしいです。 なぜ市長、新宮人と言われるんでしょうか、新宮の人。熊野市人とか尾鷲人、串本人さん、那智勝、言いませんでしょう。なぜでしょうか、市長。どうでしょうか、市長。お答えください。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど福田議員おっしゃってくださったように、やはり昔から歴史・文化のレベルの高いまちだということだと思います。 ◆15番(福田讓君)  私は熊野川町出身ですから新宮へ行くことが、おばが船町におりまして、年に2回必ず盆と正月は遊びに行ってお小遣いもらってきました。サーカスがあり映画館も3軒あり、そして大相撲も来ている。何とすばらしいまちだと思いました。おかげさまで平成17年に新宮市議会議員を拝命して今日に至っておりますが。 東京の方にお聞きしますと、新宮というところは2万7,000人のまちで、これだけ歴史と文化と芸術のあるまちというのはないですよとよく言われます。そうですね。文豪佐藤春夫氏から昭和の文豪中上健次氏、そして近畿大学を創設された世耕先生。ほかにもあります。西村伊作さん、東くめさん。この人らすごいですね。今の東京芸大出身でしょう。明治の人が東京まで行ってあれだけの学院へ入るということは、頭も優秀だしお金もかかったと思います。だから東京の方は新宮市のことをそう言ってくれます。やはり芸術と文化のまち。そのほかにも名誉市民がございます。大石誠之助先生のような大金持ちの家であっても自分でアメリカに船で渡って医学を勉強して帰ってきて、船町に太平洋食堂をつくられ貧しい人に医療費も取らずにやられた。だからちょっとずば抜けているんです、こういった方。尾鷲から串本でこういう偉大な人ってないんですよ。だからやはり新宮人と言われるんかなと思って。だからこれはもうずっと明治からこうして築き上げられた歴史です。だから新宮の人もやはり、私なんかは田舎出身ですからやっと市議会議員をさせていただいて新宮人となっておりますが、もともと新宮の人というのは江戸時代、そして明治、あの大変な時代にここまで新宮市を築いていただいた。その歴史と文化、すごいと思います。だからこそ新宮人と言われると私はそう思っています。誇りがあると思います。私はそう思っていますよ、田舎者ですから。 それはそれとして、教育長にお聞きしたいんですけれども、丹鶴ホールができてこれから、今からしっかりと運営です。文化振興課が丹鶴ホールへ移転されてここであなた方の課長を先頭にこれを運営する。そして、近隣の皆さんにも使っていただく。特に市民の皆さんにも憩いの場として、芸術として使っていただく。文化としていただく。そして、東京、大阪、名古屋へ行かなくても、一流のアーティストでもこちらに招聘して鑑賞もしていただける。収入もなければ、これランニングコストかかりますから、そのあたり本当に、教育長、大変だと思うんですけれどもどうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  新宮市で初めてこのようにして私たち直営の自主事業を行っていくことになっております。ランニングコストの課題もございますし、そして自主事業の体制も組んでいかなければなりません。 ただ、私たちは時間をかけて管理運営検討委員会から管理運営実施計画というのを作成していただきました。まずそれを着実に実行していくというのが私たちの一つのミッションであると思っております。現在、条例の制定から始まりまして、補助金の制度やオープニングの計画、さらには市民参画の組織等につきまして、皆様方の御協力を得ながら一つ一つ着実に前へ進めているところであります。 ただ、私思いますのに、まずこの施設につきまして、基本理念というんですか、もともとの、一人一人がまちづくりの担い手であるというそういった基本理念の下に丹鶴ホールが造られたんだということをもう一度しっかりと受け止めながら、今、御指摘いただきました館の運営、自主事業、ランニングコスト等についても考えていきたいと思ってございます。 ◆15番(福田讓君)  これは、1年間は教育委員会の文化振興課の皆さんがこれをやっていくということをお聞きしていますのでなかなか道は険しいと思います。頑張っていただいて市民に喜んでいただいてみんなに愛されて慕われる、今、コロナ禍ですからオープニングするにしても1,000人もなかなか入れられないと思いますので、和歌山県の文化祭もありますし大変だと思いますが。図書館も今ボランティアの方がいろんなことで移転に向けて頑張っていただいています。ありがたいことだと思います。これを盛り上げていただいてこの事業が順調に進まれるよう、教育長も大変骨折ると思うんですけれども頑張っていただきたいと思います。私は今これをしなさいということをなかなか言えませんので同僚議員もおっしゃってくれていましたいろんな日程のことは私申し上げませんが、なかなか頭の痛いことだと思うんですが、頑張って乗り越えていただきたいと思っています。この文化ホールが新宮市の目玉として花開く、それを私は期待しています。必ず政治は歴史が物語ってくれますからね。 それから、先日の臨時会でも私質疑しましたが、佐藤春夫記念館の移転のことで。私は以前からずっと思っていました。佐藤春夫記念館の、速玉のあそこの境内でお世話になっていましたが、木立が多過ぎてちょっと暗い感じがしました。しかし、今回佐藤家から、5,000万円ですか、御寄附を頂いたということをお聞きしていまして。私もせんだっても、教育委員会が提案していた場所ですか、ちょうど登坂のところ、下りてきたところ、あそこで私もちょっとお伺いしたんですが、文豪佐藤春夫氏が幼少の頃あそこでよく遊んだとお聞きしているんですが、いかがですか。 ◎教育長(速水盛康君)  対象地域といいますのは春夫が育った家の跡地の近くでもありますし、一方では、今、御指摘いただきましたわんぱく時代ですか、そこに書かれているボッツリ山であったりとかその周辺地域、新宮のお城であったりとか、そういうところで遊んだという佐藤春夫ゆかりの地の登坂であります。そういう点で、教育委員会ですから、どうしても教育委員会としてはそのような歴史的な背景を考慮してそういった場所を選定したところでありますが、前回議会では様々な御指摘や課題をいただきましたので、今後それらを整理して改めまして御提案をすることになってございます。 ◆15番(福田讓君)  私はあそこへ行って写真を撮ってきましたけれどもね。ちょうど見晴らしもいいし、少し下側には西村記念館と旧チャップマン邸があって。私は、文豪佐藤春夫氏がこちらで住んでいただいて、そして西村伊作さん、そして旧チャップマン邸、三つの点を明治から大正ロマンをほうふつさせるゾーンとして線で結んで、これも一つの観光、芸術のゾーンですね、やっていただければと。 先日旧チャップマン邸へ寄って話聞いたんですが、長崎の人がこちらへ来られてグラバー邸よりここのほうがいいですよと言ってくれたらしいですよ。びっくりしました。いや、本当の話ですよ。聞いたんですよ。チャップマン邸はすばらしいということを聞きましたんで。これ西村伊作さんが設計されたんでしょう。という話でした。あ、そうですかということは聞いたんですよね。だから本当に新宮市というところは文化と芸術ですか、教育もやはり世耕弘一先生が近大の創設者であってね。今、参議院議員の幹事長の世耕弘成さん、頑張っていただいています。本当に新宮市というところはじっとゆっくり落ち着いて見たらすごいところなんですよね。新宮は文化・芸術のまちとして、これからコロナが終息すればますます活気を帯びられると私はそう思っています。だから観光船が、7万8,000トンですか、クイーン・エリザベス号でも今度着岸できる予定になっているということなんで。喫水線も十分あるから。このコロナが終わらなければなかなかまた外国の方も来ていただけませんが。丹鶴ホールが文化の地として、そして旧チャップマン邸と西村記念館と佐藤春夫記念館のあそこが明治・大正の芸術のまちのゾーンとして、売り出すというんですか、全国的に。もってのやっぱりこれからの大切な時期だと思うんです。だから今回一時的に佐藤春夫記念館の予算を取り下げましたけれども、私はやるべきだと思いますよ。あの場所でしなさいよ、市長。本当に。私は一番思っています。何も私は迷っていません。私の考えですよ。すごい景色がいいところですよ。だから教育長、やっぱりしっかり頑張ってやっていただきたいと。どうですか。 ◎教育長(速水盛康君)  私たちが最初御提案した理由は、先ほど申し上げました教育委員会の立場として、歴史的経過、背景も含めて佐藤春夫ゆかりの地であるあの対象地域が一番適しているということで御提案をさせていただきましたが、それに加えてさらに、まちづくりの関係であったりとか、あるいは人の流れであったりとか歴史的景観、今、御指摘いただきましたが、そういった建造物が建ち並ぶ、そういうまちづくりという視点においても必要ではないかということでございましたので、教育委員会だけではなくて、関係課、企画政策部含めていろんなところと調整しながら、また連携もしながら最終的にはまとめ上げて、また議会で御提案をさせていただきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  しっかりと基礎を提案した以上は確固たる確信を持ってやっていただけると思うんですけれどもね。教育長、しっかりやって頑張ってください。私はそれしか言えませんので。私が予算つけるわけじゃないんですけれどもね。決定権は持っていますけれども。 市長はどうでしょうか。この佐藤春夫記念館の現地における、現場ですね、今、教育長からも御答弁ありましたが、どうですか。 ◎市長(田岡実千年君)  この移設移転事業に関しては、議会への説明不足で当初予算を明くる月の4月臨時会で取り下げるという事態になってしまったこと、大変申し訳なく思っております。また、しっかりと説明をさせていただいて、改めて提出したいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  文化・歴史・芸術、新宮のいいところをずっと導いて、そして花咲けるように、新宮のまちの活性化、そして観光にも寄与できる、紀南でここしかないんですよ。新宮しかこれほどの文化・芸術を持ったまちってないですよ。私も田舎者ですからよく分かります。どうか教育長、市長も頑張ってやっていただきたいと思います。以上です。 最後に財政についてお聞きします。 市長、私、議員になったとき一番先に言われたことは、財政のことを、町議会議員したとき、41年前ですが、当時の財政課長ですか、久保さんでしたか、なってなかったんかな、教えてもらいましたわ、自治体ってどんな形で財政やっていくんかと。普通の民間事業やったらとっくに潰れていますわね。普通の民間企業というのは収支をきちっとして、そして売上げから人件費、諸経費引いて利益を出すと。その利益から次の事業へ移るんでしょう。しかし、自治体ですから、新宮市は市民のために市長があり議会があり職員があるんですよね。だからそこで神戸市のように自分で稼ぐというんですか、それも大事だと思うんですが、なかなか、新宮市は商業のまちでございますので、予算書見たら分かるように税金です。今年は168億円で、165億円でしたか。その前の文化ホールのときは254億円まで膨れましたけれども。これからは大きな、財政にとって建設しなければならないのは学校の統合と市営団地の構築ですか。ほかにもありますけれども。クリーンセンターのことも考えていかななりませんけれども、今回のような38億円、62億円という大きなプロジェクトは一応これで終わります。 市長もよく頑張っていただきました。佐藤春陽市長のときから、2008年から始まった新宮市総合計画。いろんな災害もあったけれども、市長、よく頑張ってやってこられたと思います。私、財政表ですか、ずっと見ていたんですよね。平成21年から令和元年ですか、このうちで田岡市長が市長になられてから、第三セクターの返却40億円あったんですよ、それ今どのぐらいなっているんですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  第三セクター等改革推進債につきましては、令和2年度末で約14億2,000万円になっております。 ◆15番(福田讓君)  かなり、毎年2億円ぐらい返していたんですね。ちゃうんですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  平成24年に41億900万円お借りしまして、据置きなしで平成25年から元金約2億円を払ってございます。 ◆15番(福田讓君)  ただ経常収支比率は高いんですよね。何でかというたら事業をやっているからでしょう。大きな事業があった、プロジェクトが。違いますか。 ◎財政課長(小林広樹君)  経常収支比率につきましては歳入にも左右されるところはありますが、主には、ここ10年間大きな事業が続きまして、性質別の率を見てみますとやはりほかの団体よりも公債費の部分が高くなっておりますので、その分が影響しているのかなと考えております。 ◆15番(福田讓君)  逆に減債が増えているんじゃないんですか。減債基金が。 ◎財政課長(小林広樹君)  基金につきましては、今、議員おっしゃられました減債基金は、平成21年度から令和2年度見ますと15億円余り増えている状況でございます。 ◆15番(福田讓君)  だから厳しい財政の中でこれだけいろんな補助金もらって事業を行ってきましたね。だから最高で250億円超える市の予算があったんです。今年は168億円ぐらいですか。だから確かに市民の方から言われるのは地方債の残高です。大体230億円から240億円という形で。そのうち7割は交付税で返ってくるんでしょう。 ◎財政課長(小林広樹君)  今、議員おっしゃっていただきましたように、令和元年度で普通会計では地方債残高約235億円ほどあります。そのうち交付税で返ってくる分がございますが、いろいろ返ってくる率も違いますので、そのうち市の負担になるのは約34%程度かなと思っていまして、金額でいいますと約80億円程度になるかなと思っています。 ◆15番(福田讓君)  財政調整基金も平成21年から増えていますわね。 ◎財政課長(小林広樹君)  財政調整基金につきましても9億円ほど増えている状況でございます。 ◆15番(福田讓君)  田岡市長になって12年目です。いろんな事業を、田岡市長が就任する前から、佐藤春陽市長のときから新宮市総合計画、新庁舎、そして文化ホール、小学校の再編成と大きなプロジェクトが軒並みございました。確かに財政、経常収支比率が高くなりましたけれども、その分、職員の皆さん、しっかり頑張っていただいて、減債基金も増える、財政調整基金もこつこつためてこられる、そして第三セクター、新宮港の借金も返していただいたと。 夕張なんかというのはすごかったでしょう。夕張市があれだけ350億円も赤字出して再建団体に入りました。うちとどこが違うんですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  夕張市につきましては決算が、法律には違反していませんけれども、適切に処理していなかったということで、黒字から正確に決算をしますと何億円も赤字があったということで、そういう不適切な処理をしていた団体ということで、そう考えますと今の制度では正確な決算をしている限り急に夕張市のようになることはないと考えております。 ◆15番(福田讓君)  極端な夕張市と言われますけれどもね。いろんな観光面から全てすごい事業をやっておられました。 市民の方からよく言われるんですけれども、事業、事業をやったら必ず借金ができると。それが結局ツケに回って子供たちとか孫とかの世代へ行くと。しかし、経済というのは常に動いていなけりゃ駄目でしょう。何もしなくなって交付金だけもらっておいたら何も市民からのいろんな要望できませんわね。そこは手腕とするのは市長であっても最終的には職員の皆さんのあれですよ、尽力ですよ。あれでもそうでしょう、生涯現役促進地域連携事業の交付金。あれ県下でうちだけでしょう。今3年目迎えています。最近よく、いろんな事業をやっていってございます。あれは結局今後まだ引き続いてできない、そういう話はないんですか。3,000万円頂いたでしょう。 ◎財政課長(小林広樹君)  この事業につきましては100%補助金ということで、今3年目迎えております。今後についてはまだこれから協議していくことになると思います。 ◆15番(福田讓君)  確かに、市長、私いつも思うんですけれども、新宮市は商業のまちですから税金の収入が少ないんですよね。それでかつこれだけの事業ができるということは、私は職員の皆さんがしっかりしていて、補助金、そういう交付金を獲得するため、どこの自治体でも大変だと思いますよ。日本で一番黒字になってんの東京都だけでしょう。しかし東京都、9,500億円以上あった積立金がかなり減ってしまったと、コロナで使ってしまって。もちろん大阪なんかも赤字でしょう、あれ。いつも出ていますね。財政というのはなかなか一般の方にはちょっと難しいかもしれませんけれども、いろんな交付金を獲得する、文化ホールでもそうでしょう、いろんな交付金を獲得した、11の自治体の中へ入った、その中で特に100%の交付金をいただけたからこそ文化ホールもできたということですよ。今のコロナの時代やったら、市長、とてもやないけどできんのじゃないですか、こんなん。いかがですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  そうですね。実際事業をスタートしたときにはコロナじゃなかったんで仮の話はちょっと予想しづらいところがありますが、タイミング的にはいいときに事業がスタートできたかなと。今、振り返れば思います。 ◆15番(福田讓君)  これだけ厳しい財政で、国も厳しい。国も借入金、また国債を発行して。日本の国の企業が国債を買っていただけるから。アメリカなんかは50%は中国が買い取っていたからね。今、アメリカはそれに対して危機感を持っていますけれどもね。日本の企業に国債を買っていただく、それによって国も各自治体に対する交付金ができるんですよね。それはもともと言えば子供たちや孫たちにも支払っていかなければならない借金といえば借金なんですが。しかし、これは末代までずっとやっていかねばならない。しかし、無駄な金は使いたくないと。これを運用するのは財政課の職員の皆さん、やっぱりしっかりしていただいているからだと思うんですよ。だから新宮市の職員は、やはり新宮市です、新宮町じゃないんです。だから誇りを持ってやっぱり新宮市の職員が優秀であるということは私は一番心強いんですよ。やはり市長だって優秀な職員があれば国・県への交付金、補助金の獲得に幾らでも、全国の自治体が皆やっているんですからね。いかにして補助金を取りに行くかということですよ。それはやっぱりそこの職員の優秀さにかかるわけなんです。なかなか一般企業みたいにもうけから人件費を払って収入と、そうじゃなっていないからね。 私はいつも言うんですけれども、福島の原発で大変な皆さん御苦労なさっていますけれども、原発交付金って100億円ぐらい入るんでしょう、あれ。すごいですね、あれ。それで福島なんかはすごく栄えたと思うんです。残念ながらああいう原発の事故でかわいそうにやっぱり住めなくなってしまったということもありますけれども。やはりそれだけの交付金があるということは少しでも財政が潤うと私は思うんです。いかがですか。 ◎市長(田岡実千年君)  先ほど福田議員、財政課の職員のことを大変褒めていただいておりまして大変うれしく思いました。振り返ってこの12年間、非常に財政課、市を運営していく中で要の課であると思っておりまして、ちょうど時代のタイミングで、ビッグプロジェクト、この約10年間で三つ重なったわけでありますが、様々な方策で知識も知恵もフル回転していただいて、結局、さっきも少し説明しておりましたが、この12年間で実質、借入金増えたのが普通会計で約20億円、反面基金も20億円余り増えているということは、この100億円以上のビッグプロジェクトが財政負担なしでできたというふうな考え方もできるわけでありまして、そういう意味では本当に優秀な職員が知恵絞って頑張っていただいたというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  どこの自治体でも大変厳しいです。いっときよく言われました。紀宝町の前の紀州製紙があるから、あそこは固定資産税が多いから、税金は安いさかいっとき紀宝町へ家建とうと。私の若いときそう言っていましたです。しかし、今は厳しくなって、北越になって。でも北越製紙になってもあれですね、新宮港へ2万5,000トンのパルプ船が入ってくれることによって、新宮市の新宮港埠頭株式会社があそこで荷役をやっていただいて、またそこから車で、トラックでパルプ材を紀宝町へ搬送している。結局、紀宝町もそれによって潤う、新宮市も大きな、ペルーからですか、2万5,000トンのパルプ船、それでフィリピンから入ってきていますね。だからやはり紀宝町も新宮港のおかげで潤っているし、新宮市も紀宝町にある北越製紙のおかげで港湾荷役も順調にいっていると、私はそう思っているんですよ。だからやっぱり経済もこれから市町村がお互い助け合っていくというんでしょうか、厳しい財政の中でも少しでも自主財源を使わずにしてプロジェクトをやっていくというのは、本当に財政課の職員の皆さんが知恵を絞っていただいて、無理な借金ばかりしたって後で一番困るのは市民ですから、最小限に市の持ち出しを少なくしていくということですよね。それが財政に求められる一番近々の課題だと思います。 市長、ほいでも職員の皆さん頑張っていただけるから市長も自分の思う政策もできるわけでしょう。何でもかんでも市長1人がやれやれ言うたって、財政課がちゃんとたもとを引き締めて来るから私はなかなかそうは、自由というんでしょうか、市長も厳しいと思うんですけれども、やっぱり財政が大事ですから、今後とも財政課長、しっかりと手綱を引き締めて頑張っていただきたいと思います。 以上で一般質問を終わります。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(東原伸也君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 明日は午前10時から会議を開きます。 △延会 午後4時05分...